オリンピック正式種目でもある自転車競技BMXのワールドカップ「UCI BMX FREESTYLE WORLD CUP ENOSHIMA JAPAN」とミュージックライブ、フードイベント（湘南Food Festival）の三つが同時に楽しめる自転車の祭典「FUJITA presents ENOSHIMA WAVE FEST」が、2月23日～2月24日、江の島で開催されました（25日は雨天中止、表彰式のみ実施）。
BMXは、競技用の自転車を使ったアーバンスポーツ（都市型スポーツ）です。今回はフリースタイルという種目のうち、スロープでジャンプしながら行うアクロバティックな空中技（エアートリック）が魅力の「パーク」と、平たんな会場でスピンなどの多彩な技を競う「フラットランド」の競技会を開催。
日本では５年ぶりとなるUCI（国際自転車競技連合）公認のBMXワールドカップに先立って行われた記者会見、競技会場、子どもたちとの交流会の様子をレポートします。
記者会見レポート
画像出典：湘南人
海外から参戦する世界チャンピオンや国内の強化指定選手たちが登壇し、開催前日の2月22日に記者会見が開かれました。主催者のENOSHIMA WAVE FEST実行委員長 荒川勇氏、UCI公式審判員 David Cleworth氏、JFBF （一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟）BMX日本代表監督 出口智嗣（さとし）氏のあいさつの後、登壇選手が順番に一人ずつコメントしました。
中村輪夢（りむ）選手（UCI BMX男子フリースタイル・パーク強化指定選手 世界ランキング3位）
僕が初めて世界大会で表彰台に立てたのが、前回日本で開催された広島大会。久しぶりに日本でワールドカップがあるので、ここに向けて気合入って練習していたんですが。
去年僕が出た大会も8割9割が雨でスケジュールが変わって今回もちょっと（天気が）怪しくて。
僕、いないほうがいいかなって思っていたんですけれども（笑）。少しでも盛り上げられるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
内藤寧々（ねね）選手（BMX女子フリースタイル・パーク強化指定選手 世界ランキング17位）
私は茅ヶ崎市出身で近くに住んでいて、江の島にもよく遊びに来ていたりするので、地元でBMXのワールドカップが開催されるということが本当にうれしいです。
地元の皆さんにも見に来てもらって、もっとBMXを知ってもらえるように頑張りたいと思います。
荘司ゆう選手（UCI男子フリースタイル・フラットランド強化指定選手 世界ランキング1位）
世界戦が自分の生まれた日本で行われることが本当に滅多にないことですし、去年自分はすごく良い成績を残せたので、2連覇を目指して今回も優勝を狙っていきたいと思います。
BMXという競技、僕はめちゃくちゃかっこいい競技だと思っているので、それを皆さんに知ってもらえたらうれしい。そちらも頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。
川口朔来（さくら）選手（UCI女子フリースタイル・フラットランド強化指定選手 世界ランキング3位）
本年の初戦が日本で行われてとてもうれしいです。見てくださる方々を楽しくさせて、この競技に興味を持ってもらえるようなライディングをしたいと思っています。
去年決め切れなかった技があるので、それを決め切ることも目標にしています。応援よろしくお願いします。
ビッキー・ゴメス選手（UCI BMX男子フリースタイル・フラットランド2010、2015、2016世界チャンピオン）
ここにいられてとてもうれしいです。日本に40回来て、学ぶことがたくさんありました。一つ目は、年は関係ないことを学びました。
新しいジェネレーションはすごくて、モチベーションをもらっています。あと、日本の料理はとてもおいしいです（笑）。ありがとうございます。
湘南・茅ヶ崎出身のガールズライダー、内藤寧々選手に直撃！
画像出典：湘南人
交流会に参加した子どもたちに「寧々ちゃん、寧々ちゃん」と大人気だった、内藤寧々選手にお話を伺いました。
「私は、辻堂海浜公園（神奈川県藤沢市）でBMXショーを見たのがきっかけでBMXを始めました。今回のワールドカップを見て、同じようにBMXを始めてくれる人がいたらうれしいなと思っています。
自転車で跳んでいるのを見て怖そうだと思う人もいると思うんですけれども、技ができた時は快感だし、自転車で跳ぶのは気持ちいいですよ。
フォルムもかっこいいし、女の子もぜひチャレンジしてほしいです」とBMX競技の魅力を話してくれました。
キッズライダーたちと笑顔で交流
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記者会見後に、地元神奈川県藤沢市のBMXスクールの練習生20名と選手たちとの交流会が行われました。
子どもたちはランチを食べながら質問。「中村選手、優勝してくれますか？」「えー、したいな俺も（笑）」と、選手たちはリラックスした様子で答えていました。
横浜市から来た小学生は「BMXは5歳から始めて、3年ぐらいやっています。今日は強い人たちが来るので、楽しみにしてきました」と元気よく話してくれました。
子どもたちと選手が競技エリアを見学
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パーク競技エリアです。スロープはかなりの急傾斜！ 下から見上げると、ほとんど垂直にしか見えません。
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子どもたちが中村選手に駆け寄って、即席サイン会の始まり。これは、いい思い出になりますね！
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こちらはフラットランド競技エリア。平らな場所で行う競技なので、会場も平たんです。会場はミュージックライブのステージも兼ねているそうで、機材が置いてありました。
「日本代表頑張れ！」エールフラッグに応援メッセージを記入
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子どもたちが、競技会場に設置された日章旗に日本代表選手への応援メッセージを書いています。この日のためにひらがなを特訓してきた幼稚園児もいました。
エールフラッグは、JFBFのスタッフが2024年パリオリンピックBMX FREESTYLE会場へ届けるそうです。
UCI BMXワールドカップ出場選手を改めてご紹介
画像出典：湘南人
記者会見に登壇した選手たちをご紹介します。写真後列左上からビッキー・ゴメス選手、中村輪夢選手、荘司ゆう選手。前列左から内藤寧々選手、川口朔来（さくら）選手です。
中村選手、内藤選手は「オリンピック予選シリーズ2024」への派遣が決まっています。
一般にはまだ知らない人も多いBMX競技ですが、今年のパリオリンピックはBMXに注目してみてはいかがでしょうか。選手たちの活躍が今から楽しみです！
イベント詳細
【FUJITA presents ENOSHIMA WAVE FEST】
日付：2024年2月23日～24日（25日は荒天のためイベント中止。表彰式のみ実施）
場所：江の島島内特設会場
主催：ENOSHIMA WAVE FEST 実行委員会
共催：一般社団法人全日本フリースタイル BMX 連盟
後援：神奈川県、藤沢市、公益社団法人藤沢市観光協会、湘南藤沢活性化コンソーシアム、一般社団法人日本アーバンスポーツ支援協議会
入場料：
2月23日(金) ：終日無料
2月24日(土)：一般2,000円（会場販売当日券2,500円）／学割（中高大）1,000円（会場販売当日券1,500円）／障がいのある方1,000円（会場販売当日券1,500円）
地図
アクセス
小田急線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約15分
江ノ電「江ノ島」駅から徒歩約20分
関連リンク
FUJITA presents ENOSHIMA WAVE FEST｜ホームページ
