長久手市の愛・地球博記念公園・モリコロパークに登場したのは、トヨタの次世代モビリティ「e-Palette(イーパレット)」。広々とした車室空間なので、バスや移動販売車などさまざまな場所で活用されることが期待されます。今回はトヨタ紡織の新システムを導入した「次世代エンタメバス」を取材しました。
バスやショップ、ロッカーとしても使用
e-Paletteは自動運転で走行します。安全を管理するオペレーターはいますがアクセルペダルやハンドルはありません。立ち乗りでは20人乗車でき、最高時速は19キロ。電気自動車なので、走行音はとても静かです。広い室内空間という特徴を生かして、バスやショップ、移動販売車、ロッカーなど幅広いシーンでの活用が期待されます。
モリコロパークで披露されたエンタメバスは、トヨタ紡織などが開発したコンテンツ体験支援システム(MOOX RIDE)を導入しています。さっそく乗車してみると、目の前のモニターにデジタルガイドが映し出されました!
そして車の窓に表示されたのは、モリコロパークで2005年に開催された愛・地球博の映像です。
トヨタ自動車 牟田隆宏さん:
「e-Paletteのコンセプトの大きな柱が、大きな移動空間を利用して新しい移動サービスや移動価値を提供していくものです。今回のコンテンツと、きれいにマッチングしました」
2050年のモリコロパークを見ることも可能
車内前面に2050年の未来のモリコロパークが出現する演出も。e-Paletteの位置情報とCGが連動しているので、リニモの高架と映像が重なって見えます。
天井にはセンサーが取り付けられているので、ゲームを楽しむことも可能です。
映像に合わせて椅子が振動する仕掛けに!
大蛇がe-Paletteの目の前に登場!
さらにアラート音が鳴って、巨大なヘビが登場。e-Paletteの車体をドンドンと頭で叩く映像が流れます。
なんとかヘビから逃げ切りました! 最後は良い香りが車内を包み込みます。香りを生み出す装置が搭載され、感覚的にコンテンツを楽しめるように工夫されています。
トヨタ紡織 山内克仁さん:
「これは“コンテンツ体験”になっていますが、例えばもっと進んだときにさりげなくお知らせをしてあげたり、気づいたらさまざまな情報を乗客に伝えたりできるような、移動時間の新たな体験を提供していきたいです」