米アルコアが豪アルミナに買収提案、株式交換で22億ドル

Echha Jain Melanie Burton

[メルボルン 26日 ロイター] - 米アルミニウム最大手のアルコアは26日、オーストラリアの同業で合弁相手アルミナに対し、全額株式交換による22億ドル相当の買収提案を行った。

現段階では法的拘束力のない条件下での交渉入りにとどまるが、両社は、アルミナの発行済み株式の20%弱を保有するアラン・グレイ・オーストラリアがアルコアに売却することで合意したと共同発表した。

アルミナ株主は1株当たりアルコアの0.02854株と交換することになる。

アルミナのマネジングディレクター兼最高経営責任者(CEO)のマイケル・フェラーロ氏は、アルコアの提案よりも有利な買収案がなければ、株主に賛成票を投じるよう推奨する方針。ただ、アルミナ取締役会は拘束力のある買収提案への移行は確実ではないとも明らかにした。

合併が実現すればアルコアはアルミニウム生産の上流事業が拡充されるほか、両社のガバナンスが簡素になる。

アルコアとアルミナはウエスタンオーストラリア州で赤字のアルミ精錬所を共同経営している。アルコアは1月、厳しい市況と設備老朽化を理由に年内に生産を停止する計画を発表していた。

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