中学生からお小遣いを「月5000円」にしましたが、お菓子ばかり買っているようです。「お手伝い制」に戻したほうがいいでしょうか?

小中学生のお小遣いの使い道

学研教育総合研究所が行った調査によると、小学生のお小遣いの使い道で最も多かったのは「お菓子などの食べ物」の53.4%でした。2位以降は「おもちゃ」の28.2%、「キャラクターグッズ」の26.3%と続きます。一方、中学生のお小遣いの使い道で最も多かったのは、小学生と同様に「お菓子などの食べ物」で53.6%でした。2位以降は「本・雑誌」の32.5%、「文房具(ステーショナリー)」の29.1%と続きます。中学生になっても、お小遣いの半分以上をお菓子を購入するために使う子どもは多いようです。お小遣いのほぼすべてをお菓子に費やしてしまうのは心配かもしれませんが、お菓子の購入費が多くを占めていても大きな問題はないかもしれません。

中学生のお小遣い平均額と渡し方

株式会社TesTeeが2022年に行ったアンケート調査によると、お小遣いをもらっていると回答した中学生は72.3%でした。ひと月あたりのお小遣い額は「1000円〜3000円未満」が55.0%と最も多く、次いで「3000円〜5000円未満」の19.8%、「1000円未満」の15.8%となっています。学年にもよりますが、調査結果から中学生の子どもに月5000円のお小遣いを渡すのはやや多い可能性があります。月に5000円のお小遣いを渡し、親から見て無駄遣いをしているようなら少し減額するのも1つの手です。

続いては、中学生の子どもへのお小遣いの渡し方について考えていきましょう。小学館が発行する情報誌「Domani」が行ったアンケート調査によると、中学生の子どもにお小遣いを渡すタイミングは「毎月決めている」が90.6%と大多数を占めました。一方、「その都度渡している」という家庭も6.3%あります。「その都度渡している」という回答に、手伝いをした報酬としてお小遣いを渡す「お手伝い制」が含まれているかは不明です。

無駄遣いが目立つ場合はお手伝い制に戻すべき?

中学生へのお小遣いの渡し方は、毎月一定額を渡す定額制が大多数を占めています。とはいえ、お小遣いの渡し方に決まりはないため、子どもと話し合って決めるのが一番よいでしょう。今回は「月5000円のお小遣いでお菓子ばかりを買っている」という悩みですが、基本的にお小遣いの使い道を決めるのは子ども自身です。お金の価値や管理の仕方を学ぶために、引き続き定額制でお小遣いを渡してその中でやりくりさせてみることをおすすめします。以前のようにお手伝い制に戻したとしても、使える金額が変わるだけで、お菓子ばかりを購入することは変わらない状況も考えられます。無駄遣いが目に余る場合は、子どもと話し合って渡す金額を減らす方法もあります。

まずは子どもと話し合いを

中学生の場合、お小遣いの使い道で最も多いのはお菓子などの食べ物です。よって、お小遣いで食べ物ばかりを購入していても、それほど特別なことではありません。ただし、学年にもよりますが、中学生に月5000円のお小遣いはやや多い可能性があります。無駄遣いが目立つ場合は金額を減らすことも視野に入れて、子どもと直接しっかりと話し合うことをおすすめします。

出典

学研教育総合研究所 小学生白書Web版
学研教育総合研究所 中学生白書Web版
TesTee Lab 【最新!】2022年、中高生のお小遣い事情
Domani 【100人に聞いた】中学生のお小遣い相場はいくら?毎月の金額やその理由を調査!

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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