青森県弘前市の弘南バスは25日、同社の路線バスの料金精算で使える地域連携ICカード「MegoICa(メゴイカ)」導入1周年を記念し、弘前駅前でメゴイカを使ったバスの乗り方教室を市民向けに開いた。メゴイカの利便性を多くの人に知ってもらおうと企画した。
メゴイカは、バスの読み取り端末にかざすだけで支払いができるカード。弘南バスでの運賃支払いのほか、JR東日本のSuica(スイカ)と互換性があり、全国の交通機関や店舗での支払いにも使える。昨年2月の利用開始から1年で約1万7千枚発行した。
この日は、同社社員3人が参加者にテスト用のメゴイカを手渡し、入金方法やバスの乗り降りを体験してもらった。参加した弘前市の40代女性会社員は「降車の際、いちいち小銭を探さなくていいから便利」と話した。同社乗合部の菊池武史次長は「スーパーやコンビニでもメゴイカで決済できる。ぜひ利用してほしい」と呼びかけた。
また今月6日から、グーグルマップで弘前市内発着の弘南バスの路線や時刻を調べることが可能になった。今後、弘前エリア以外にも対象路線を拡大していく。