宮下青森県知事、小林前八戸市長会合に登場 「政策討論」を昨年約束

壇上であいさつする宮下知事(左)。奥は小林氏

 前八戸市長の小林眞氏(73)を慕う親睦団体「しょうりん塾」は25日、八戸パークホテルで新春互礼会を開いた。ゲストの宮下宗一郎知事と塾長の小林氏が子育て支援や青森県財政などについて対談した。

 会合には元八戸市職員の風張知子県教育長、大崎光明、工藤悠平、北向由樹、高畑紀子の4県議、前回市長選で小林氏を支持した市議7人、経済関係者ら約90人が出席した。

 小林氏は「宮下知事はさまざまな所で対話を重ね、具体的な政策に結びつけている。頭が下がる思いだが疲れないか」と質問。宮下知事は「(県民との対話は)ライフワーク。県庁にいるより、外で県民と触れ合う方が自分らしさが発揮できる」と答えた。

 また、宮下知事は約1時間にわたり、八戸市への県立がんセンター整備の可能性や自家用車に客が相乗りするライドシェアなど出席者の質問に応じた。

 前むつ市長の宮下知事は市長会などで小林氏と交流があり、熊谷雄一現市長と小林氏が争った2021年の八戸市長選では小林氏の応援演説を行った。

 対談で宮下氏は、昨年3月に講師として呼ばれたしょうりん塾で「知事になったら政策討論しよう」と自分から誘ったと経緯を説明した。

 しょうりん塾の会合は今回が6回目。出席した坂本美洋市議は取材に「総務省や市長を長年務めた小林氏の考えを勉強する場」と説明し、小林氏自身には政治的意図はないと強調した。

© 株式会社東奥日報社