吉利出資EVメーカーのロータス、SPAC合併でナスダック上場

Echo Wang

[23日 ロイター] - 高級電気自動車(EV)メーカーのロータス・テクノロジーは、投資ファンドのLキャタルトンが支援する特別買収目的会社(SPAC)との合併完了を受け、23日に米ナスダック市場に上場した。

ロータスの米国預託株式(ADS)は上場初日に一時10.12ドルまで下げたものの、その後値を戻し、終値は2%高の13.80ドル、出来高は約19万株となった。SPACのLキャタルトン・アジア・アクイジション(LCAA)は、前日に13.51ドルで引けていた。

LCAAとの合併で、ロータスは企業価値を70億ドルと評価された。同社は中国自動車大手の浙江吉利控股集団とマレーシア企業のエティカ・オートモーティブが共同出資する英スポーツカーメーカー、ロータス・グループの傘下企業。本社を中国の武漢市に置き、吉利汽車との提携を通じてEVを生産している。

LCAA株主の90%超が株式を償還したため、信託口座の残高は約1100万ドルとなった。一般的に公開株式数が少ない場合、株価は変動しやすくなる。

ロータスは2023年に中国国内、続いて英国と欧州連合(EU)で、初のスポーツ用多目的車(SUV)タイプのEV「エレトレ」の納車を開始した。今年下半期には米国での納車を予定している。

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