ライアンエア、ボーイング機納入遅延で夏に減便も=CEO

Joanna Plucinska

[ダブリン 26日 ロイター] - アイルランドの格安航空大手ライアンエアのマイケル・オライリー最高経営責任者(CEO)は、ボーイングから6月末までに納入される機体数が従来予想をさらに下回る見通しで、繁忙期である夏季に減便を余儀なくされる可能性があることを明らかにした。

従来は4月末までに「MAX8200」を57機受け取るはずだったが、ボーイングから約1週間前に6月末までの納入数が約50機になると連絡を受けたという。ボーイングは、アラスカ航空が運航するボーイング737-9(MAXシリーズ)の機体の一部が飛行中に吹き飛ぶ事故が起きたことを受け、調査を受けると同時に737MAXの増産を禁止されている。

オライリー氏は実際に何機を受け取ることになるかは分からないとした上で、引き渡しの遅れで「3月末までに40機しか受け取れないなら小幅な減便を発表せざるを得なくなる」と述べた。そうなれば4月からの新年度の旅客数は従来予想の2億0500万人に対し、2億人にとどまる公算が大きいという。

© ロイター