能登と似たまち「人ごとでない」 女性グループがバザーで被災地支援、和歌山

区民が訪れてにぎわったバザー(和歌山県みなべ町堺で)

 和歌山県みなべ町堺の女性6人でつくるボランティアサークル「チェリーブロッサム」(湯川里美会長)はこのほど、地元の区民センターでバザーや餅つき大会を開いた。地区住民の交流が目的だが、能登半島への支援ができればと住民に参加を呼びかけた。義援金も集まり、バザーの売上金と合わせて2万5300円を、みなべ町社会福祉協議会に寄託する。

 同サークルは、子育てを終えた母親が集まって何かしようと7年ほど前に結成。地区の神社や寺でのごみ拾い、区民センターの花壇への花植えのほか、区民が集まる新春の集いを企画するなどしている。新春の集いはコロナ禍で取りやめていたが、今回、4年ぶりに規模を縮小して開いた。

 バザーでは、おでんやフランクフルト、マドレーヌなどの飲食物のほか、区民が持ち寄った日用品や古着などを販売した。もち米は町社福協から提供を受けており、みんなで餅をつき、ぜんざいに入れて食べた。

 子どもからお年寄りまで区民ら約70人が訪れ、触れ合いを楽しんだ。

 サークルのメンバーで地元の自主防災会の会長でもある濵口真弓さん(55)と副会長の湯川佳代さん(46)は「地域のつながりを強めるため、みんなで集まることができればと企画した。多くの人に来てもらえてよかった。堺地区は漁師町で、地震の被害を受けた能登と似ており、被災は人ごとではない。少しでも被災地の役に立てればと思う」と話していた。

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