ラ・リーガで前代未聞のトラブル…副審がテレビクルーのカメラと衝突、顔面流血&意識朦朧で救急搬送

25日に行われた『ラ・リーガ第26節 ベティスvsアスレティック・ビルバオ』の一戦で、アシスタント・レフェリー(副審)を務めていたグアダルーペ・ポラス・アユソー氏が、試合中に救急搬送されるアクシンデントに見舞われた。

ラ・リーガ初の女性審判員として2019-20シーズンから活躍するグアダルーペ・ポラス氏は今節、7位ベティスと5位アスレティック・ビルバオによる“上位対決”の副審を担当。しかし、13分にベティスのFWチミー・アビラが先制点を挙げた直後、主審が一目散にタッチラインに向かうと、そこには顔から血を流し、ピッチに倒れ込む同氏の姿が捉えられていた。

スペイン紙『アス』ら複数メディアによると、チミー・アビラのゴールを確認したグアダルーペ・ポラス氏は、試合再開に向けてピッチ中央に戻っていたところ、撮影していたテレビクルーのカメラと衝突。頭部を激しく殴打された形となり、裂傷および意識朦朧の状態だったという。両クラブのメディカルスタッフが治療にあたり、その後は救急車で病院に運ばれたとのこと。試合自体は、数分間の中断を経て再開。主審が両クラブの監督とキャプテンに対して、一連の状況を説明するとともに、第4審判として割り当てられていたホルゲラス・カステジャーノス氏が代わりに副審を務めた。

また、病院に搬送されたグアダルーペ・ポラス氏は、診察および傷口を縫合。すでに退院している、と『Relevo』が報じている。

なお結果は、マルセリーノ・ガルシア・トラル氏(現ビジャレアル)とガイスカ・ガリターノ氏(現アルメリア)からの“お膳立て”を生かせなかったアスレティック・ビルバオが、1-3でベティスに敗戦。チャンピオンズリーグ圏内の4位アトレティコ・マドリードとの差を縮められなかった一方で、ヨーロッパリーグ出場権を争うレアル・ソシエダ、ベティスとの差を広げることもできなかった。

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