WTO閣僚会議、アブダビで開幕 漁業、制度改革を議論

 【アブダビ共同】アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで26日、世界貿易機関(WTO)の最高議決機関である閣僚会議が開幕した。乱獲につながる漁業補助金の削減や、機能停止している紛争処理制度の改革などを議論。先進国と発展途上国が合意に近づけるかどうかが注目される。会期は29日までの予定。

 オコンジョイウェアラ事務局長は開幕式典で「UAEは舞台を整えてくれた。次は皆さんが決断や合意を形成する番だ」と呼びかけた。閣僚会議は原則2年に1度開催。加盟164カ国・地域が参加し、今回は新たに2カ国の加盟が承認される見通し。

 会期中は漁業や農業などの分野で交渉する。

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