【初対外試合】「くふうハヤテベンチャーズ静岡」多くの観客が見守ったゲーム結果は?追加トライアウトも…

今シーズンからプロ野球ウエスタンリーグに参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」が、24日、はじめての対外試合を行いました。気になるその試合内容は?

2月24日、静岡市清水区のちゅ~るスタジアム清水には「くふうハヤテ」のチーム設立後はじめてとなる試合を見ようと、試合前から多くの人が駆けつけスタンドには約1000人が集まりました。当初は、23日に予定されていた「オイシックス新潟」との試合が初戦となるはずでしたが、雨で中止となったため、この日が初の対外試合となりました。

初戦の相手は「静岡硬式野球倶楽部」。静岡市に本拠地を置き、40年以上の歴史を持つ硬式野球のクラブチームで、ともに静岡市の野球を盛り上げることを目標とする絶好の対戦相手です。

「くふうハヤテ」の初陣のマウンドを任せられたのは、最速150キロの右腕・早川太貴。2023年まで北海道の北広島市役所の職員だった早川は、3回を投げ8つの三振をとり、無失点で抑え先発の役割をしっかり果たしました。

(早川 太貴 投手)

「(対外試合)初戦だったので、ゲームの入りを崩さないようにできたのは良かった。変化球が低めにうまくコントロールできたことは良かった。ストレートについては、いつもより強さは出せなかったが、変化球などでカバーできた」

試合が動いたのは5回表。静岡高校出身で群馬大学医学部の経歴をもつ2番手・竹内奎人がフォアボールとヒットを打たれ、くふうハヤテは先制を許します。

しかしその裏「くふうハヤテ」もプロの意地を見せます。2アウト2塁1塁のチャンスをつくると、増田将馬のレフト前タイムリーで同点に追いつきます。さらに、6回裏、ワンアウト満塁のチャンスに代打・深谷力。勝ち越しタイムリーに観客の期待は高まりますが…ここはデッドボール。しかし「くふうハヤテ」は押し出しで逆転に成功します。

そして最後は元オリックスの西濱勇星が無失点でおさえ、試合は1対2で「くふうハヤテ」が勝利。初戦を白星で飾りました。

初戦を振り返って赤堀監督は…

(赤堀 元之 監督)

「勝ててほっとしている。まだやるべきことがたくさんあるというのが、きょうの試合の中で出た。全力疾走と全力プレー、躍動感のプレーを出しながら戦っていくことが大事。一丸となって戦っていきたい、しっかりファンに見てもらい、勝つ姿を必ず見せたい」

一方、この試合の後「くふうハヤテ」は2回目となるトライアウトを投手限定で実施しました。現在「くふうハヤテ」には2023年11月に行われたトライアウトなどで選ばれた37人の選手がいますが、キャンプを進める中で投手陣の補強が必要となったのです。

今回のトライアウトには13人の応募があり、書類選考を通過した8人が参加。独立リーグ経験者や高校生などがプロへのチャンスをつかもうと、得意のピッチングを全力でアピールをしていました。このトライアウトの結果は近く発表される予定です。

「くふうハヤテ」の次の対外試合は27日、ちゅ~るスタジアム清水で行われるENEOS戦で、その後、さらに10試合のオープン戦を経て3月15日に開幕戦を迎える予定です。

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