法曹業界を目指す若者を 群馬弁護士会が中高生に司法の仕事を伝えるイベント 群馬・高崎市

弁護士業務を説明したトークショー

 群馬県内中高生に弁護士の仕事に興味を持ってもらおうと、群馬弁護士会(湯沢晃会長)は25日、若者に法曹業務を紹介するイベント「グンベン・オープンキャンパス!」を高崎市のGメッセ群馬で初めて開いた。講話やトークショーを通して親子ら約80人が司法の仕事への理解を深めた。

 仕事紹介として門馬義昭副会長が、弁護士になるための歩みや扱う事件の種類を来場者に説明。「弁護士は人の人生を背負う重圧のある仕事。どんなことでも準備して臨むことが大切」と普段の心がけを伝えた。

 トークショーでは、群馬県を拠点に活動するシンガー・ソングライターの玉城ちはるさんをゲストに迎え、同会の弁護士4人と業務内容を掘り下げた。抱えている案件数や、多くの弁護士が刑事事件よりも民事事件を主に担当していること、ドラマでよく見る「異議あり」を使ったことがあるかなどについて分かりやすく説明した。

 同会には約330人が所属。法曹界を志す若者が減少する中、業界を身近に感じてもらうため開催した。湯沢会長は「若い人に我々の仕事を理解してもらい、バトンタッチしていきたい」と話した。

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