廃プラスチックの識別能力向上で再利用へ 東北大学などがNTTグループの協力で実証実験

東北大学などは、識別が難しいとされる黒色のプラスチックの材質識別を可能にする装置を開発しリサイクルに向けた実証実験を始めました。

実証実験は、東北大学と芝浦工業大学、静岡大学がプラスチックの識別能力の向上などを目的に、NTTグループの協力で26日と27日に仙台市で実施します。

東北大学大学院の眞子岳特任講師らが開発した装置は、特殊な電波を使って従来よりも高い透過率でプラスチックの材質を識別します。これまで難しかった黒色の製品の識別も可能だということです。

ペットボトルのキャップの材質は、大きくポリエチレンとポリプロピレンに分けられ、この2種類は融点が異なるため混在すると再利用の大きな足かせになるということです。 東北大学大学院眞子岳特任講師「私どもの装置が普及することで、今までリサイクルできなかったものができるようになる。そういう世界を目指している」

実証実験を通して識別の精度をより高め、現在は大量に廃棄されている車やパソコンなどの黒色のプラスチック製品の再利用につなげたいとしています。

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