添い寝中に新生児を死なせた母親、救急隊員に「やだ、またやっちゃった」

米インディアナ州マンシーで、生まれたばかりの赤ちゃんを死なせてしまった母親が殺人罪で起訴された。FOX59などが報じている。

昨年10月、アリーヤ・リキンズ被告(21)は生後2週間の子どもに授乳しながら眠ってしまい、目覚めると子どもの息が止まっていたという。今月になってリキンズは無謀殺人と扶養義務者遺棄罪で起訴された。「無謀殺人」とは、「加害者が、その行為に重大な危険性があることを認知しているにも関わらず、当該行為を続けた結果として被害者を死に至らしめる」殺人罪を指し、危険性を認識するべきだったが不注意で死なせてしまう「過失致死」と区別される。

15日に提出された宣誓供述書によると、リキンズ被告は救命のために駆けつけた救急隊員に「ああ、やだ、またやっちゃった」と言っていたという。このことからわかるように、彼女が子どもを同様の状況で死なせるのは2回目だった。

’20年、リキンズ被告は生後7週間の息子エイデンくんを添い寝中に死なせている。警察の聴取に「私のベッドにエイデンを一緒に寝かせるべきじゃなかった」と話しており、その時点で生後間もない赤ちゃんと添い寝する危険性を知っていたことになる。当時は罪に問われることはなかったが、今回は2件の重罪で起訴されるに至った。

米疾病予防管理センター(CDC)は、新生児を保護者と同じ部屋で眠らせることを推奨しているが、同じベッドでの添い寝は勧めていない。

© 株式会社光文社