高齢者による交通事故を減らそうと千葉県警は、運転免許の自主返納を促す動画を公開しました。
動画では公共交通機関の運賃の割り引きなど、運転免許を返納すると受けられる生活支援策などがキャラクターによる寸劇で分かりやすく紹介されています。
県警によりますと、県内で2023年発生した交通事故のうち、自動車やバイクの運転手の過失責任が重かった事故は1万2600件余りで、このうち運転手が65歳以上の高齢者だった割合は3割程度を占めました。
ただ、運転免許を返納する高齢者は、年々減少していて、2023年、運転免許を返納した高齢者は約1万7000人と、東京・池袋の自動車暴走事故があった2019年によりも1万人以上減り、過去5年間で最低となりました。
動画を制作した県警交通総務課の担当者は「高齢者本人や家族が動画を見て、支援措置を知ってもらい、免許返納を前向きに考えてほしい」と話しています。