インドで25日、貨物列車が運転手なしで70キロメートル以上にわたって走行し続けた。鉄道当局が調査を命じている。
報道によると、貨物列車はインド北部ジャンムー・カシミール連邦直轄領のカトゥーアから、パンジャブ州のホシアルプール地区まで、運転手がいない状態で走行した。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、列車がいくつかの駅を高速で通り過ぎる様子が映っていた。
鉄道当局は、列車を停止させたとし、けが人はなかったとしている。
インドのPTI通信が当局の話として伝えたところでは、この出来事は25日午前7時25分から同9時にかけて起きた。
列車は53両編成で、砂利を積んでいた。ジャンムー・カシミール直轄領内を出発し、乗務員交代のためカトゥーアでに停車した。
運転手と助手が降りると、列車は傾斜のあった線路を下り始めたという。
列車は時速100キロ近いスピードで走行。停車するまでに5駅ほど通過した。
鉄道当局は、列車が動いているとの通報を受けてすぐ、通過予定の踏切を封鎖した。
「列車を止めようと鉄道職員が線路に木製ブロックを置くと、列車は止まった」(当局)という。木製ブロックが列車を減速させたとされる。
当局は、今後こうした事故が繰り返されないよう、列車がカトゥーアで停車後に動き出した正確な理由の特定に努めているとPTI通信に話した。