サッカー元代表FW岡崎慎司、今季限りで引退 歴代3位の50得点 「気付いたら体がボロボロ」

W杯ロシア大会の1次リーグ・コロンビア戦で競り合う日本の岡崎慎司=2018年6月、サランスク

 サッカーの元日本代表FW岡崎慎司(37)=兵庫県宝塚市出身=が今季限りで現役を引退すると26日、所属するシントトロイデン(ベルギー)が発表した。代表通算50得点は歴代3位。今季は膝のけがもあって出場機会を大幅に減らし、岡崎は「今まで全力を尽くしたけど、気付いたら体がボロボロで、自然と自分に限界を感じた」などとコメントした。

 宝塚市立丸橋小学校2年の時、宝塚ジュニアFCでサッカーを始めた。高校は名門の滝川第二(神戸市西区)に進み、2005年にJリーグの清水エスパルスに入団。11年から欧州に舞台を移し、ドイツを経て16年にイングランド・プレミアリーグで創設132年目のレスターを初優勝に導いた。スペインでもプレーした。

 ダイビングヘッドが代名詞で、08年に日本代表に初めて選ばれ、10年の南アフリカ大会から3大会連続でワールドカップ(W杯)に出場。史上5位の国際Aマッチ119試合を経験し、得点数は釜本邦茂さん、三浦知良(オリベイレンセ)に次ぐ。

 現役を続ける傍ら、故郷への貢献にも熱心で、22年春には自身が理事を務める一般社団法人「マイスター」が神戸市西区に環境配慮型のグラウンドを開設。兵庫県のサッカー少年をスペインの古巣クラブに派遣するなど、選手育成にも力を注いでいる。 (有島弘記)

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