【西武】松井稼頭央監督インタビュー 抑え投手について「もう一個レベルの高いところで争えるのではないかなと思っている」

2月7日放送のライオンズエクスプレスでは、前日に引き続き、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督にインタビューした模様を放送した。今シーズンのスローガンや抑え投手について訊いた。

――2024年のチームスローガンは「やる獅かない」ですが、昨シーズン終了後に松井稼頭央監督が選手へ投げかけたメッセージから来ているとのことですが、間違いないですか?
松井「間違いないですね。投手にしても、野手にしても個を重視してやっていこう、個人としてやっていこうということです。(昨シーズンは)悔しさもあって、僕が関西人なので、秋のスローガンとして『やるしかないやん』で始まった。さすがに今回は『やるしかないやん』はできませんでした(笑) 」

――「やん」の2文字があってもいいような気がしますが?
松井「『やる獅かない』には獅子の獅が入っていますし、いろいろ候補を出してもらいましたが、満場一致で『やる獅かない』がいいとなった」

――球団ポスターの獅の文字の下に松井監督の表情がありますが、やけに厳しい表情をしていますね?
松井「あれいつの表情ですかね」

――現役時代ではないですよね?
松井「違いますね。どこで撮ったのだろう? 」

――私は(あの表情を)見たことがないが、昨シーズン抗議しましたか?
松井「抗議しましたね。楽天戦(楽天モバイルパーク、楽天ー西武15回戦)で栗山(巧)がセカンドランナーとして走塁妨害を受けたとき(走塁妨害が認められながら、進塁は認められず)ですね。抗議には行きましたが、あそこではあの形相で行ってないですね」

――仙台での抗議はビジターですから、帽子とユニフォームも違いますよね?
松井「(ポスターは)ホームなので……覚えていない。自分の顔は自分で見られないですからね(笑) 」

――とにかく勝つしかない、打つしかない、抑えるしかない、優勝するしかない、そして我々は応援するしかない。何にでも応用できるのがすごいですね?
松井「バズってくれたらいいなと思います(笑)。本当に何にでもいけるので」

――得点力を上げるために外国人バッター2人を補強しました。またキャンプは始まったばかりですが、ヘスス・アギラー、フランチー・コルデロの印象は?
松井「映像では見ていたのですが、実際に初めて練習を見ました。走る姿にしても非常にいい走り方をしていましたし、アギラーは非常に丁寧にシミュレーションをしていました。そういう意味でも非常に楽しみですね」

――アギラーは190センチ、125キロもあり大柄ですが、その辺が丁寧?
松井「丁寧に感じましたし、コルデロにしてもそうですが、カーブマシンを初めて打ったと言ってました」

――メジャーではああいった練習はやらない?
松井「やらないです」

――監督のメジャー時代もそうでしたか?
松井「そうですね。なので当然バッティングピッチャーの距離もそうですし、投げるタイミングにしてもそうですが、チームと一緒にしっかりやってくれることは初日にしては非常に良かったかなと思います」

――抑えピッチャーは当然まだ決まっていないと思いますが、「いい競争になると感じている」と言っていました。そう思うのはなぜですか?
松井「外国人投手2人(ジェフリー・ヤン、アルバート・アブレイユ)もそうですし、甲斐野(央)にしろ豆田(泰志)にしろ田村(伊知郎)にしろ、いろいろなピッチャーが候補に上がってきていますからね。増田(達至)も『今年こそは』という思いもあるでしょう。そういう意味では中継ぎの層は厚くなってきているのではないかなと思うし、もう一個レベルの高いところで争えるのではないかなと思っています。後ろはまだ全く決めていないです。じっくり良い悩みとして、練習中の姿などをみながらと思っています」

――甲斐野央がライオンズにやってきたことをどう捉えていますか?
松井「非常に大きな戦力として考えています。真っすぐとフォークをだけで三振を奪えるピッチャーと考えると、非常に大きな戦力になってくると思いますね」

――極端な話その二つの球種だけであれだけ三振を奪えるのですね?
松井「そこで三振を取れるのが非常に大きい。後ろになればなるほど、三振でアウトを取れるというこれほど大きいことはないと思うので、そういう意味で非常に楽しみにしています」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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