貴州省で山火事頻発、政府は「気候」と「人為」の両面を指摘―中国

中国南西部の貴州省では2月10日から21日までの12日間に221件の森林火災が発生しました。

中国南西部の貴州省では2月10日から21日までの12日間に221件の森林火災が発生しました。現地では武装警察、消防、専門救援隊などの9000人以上が連続して消火にあたったほか、地元幹部やボランティア約1万5000人が消火に協力しました。貴州省内の森林火災は22日までにすべて消し止められました。しかし、火災のために救援隊員2人が犠牲になりました。現在のところ新たな火災は報告されておらず、火災は基本的に抑制されています。

中国応急管理部の責任者によると、貴州省で山火事が短期間に集中発生した主な原因には、気候と人為的要因があったとのことです。貴州省南西部では、気温が例年よりセ氏2度から4度高く、降水量は例年より5割から8割少ない状態でした。また、貴州省では植生が豊かですが、枯れ枝や落葉が比較的乾燥していました。さらに、春節(旧正月、2024年は2月10日)の時期は祭祀用の点火や花火や爆竹の使用などが比較的集中しており、さらに春耕のためのわら焼きや焼き畑など農作業としての火の多用も火災を引き起こす大きな原因です。

地元政府は火災発生を受けて、ただちに専門及び準専門の人員による消火団を編成して消火に取り組みました。応急管理部も風力消火器、高圧ポンプなど消火機材3000台余りを調達し、消火を支援しました。

関連法によると、祭祀用の火などで森林火災を起こした場合には失火罪が適用され、3年以上7年以下の懲役が科せられます。情状が比較的軽い場合には3年以下の有期懲役あるいは拘留が科せられるとのことです。(提供/CRI)

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