わかやまネイチャー・アワード表彰式

子どもたちの自然や生物に関する研究活動を表彰する「わかやまネイチャー・アワード」の表彰式が、きのう(25日)和歌山市で行われました。

(2024年2月25日・ホテルアバローム紀の国)

「わかやまネイチャー・アワード」は、豊かな自然や生物多様性の保全について考え、その担い手となる人材を育成しようと、和歌山県が、県内の小・中・高校生から生物標本や観察レポートなどを募集したもので、今年度は、個人部門143点、団体部門3点の応募がありました。

専門家による審査の結果、個人部門・知事賞に、セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシが7月に消失する理由について仮説を立て検証した和歌山市立大新(だいしん)小学校3年の櫻井瑞大(さくらい・みずひろ)さん、個人部門・ひらめき賞に、カイコを卵から育て、幼虫、繭(まゆ)、羽化、産卵の様子を絵で記録した和歌山大学教育学部附属小学校4年の藤井(ふじい)かれんさんと、エダナナフシの飼育を通して、親と子の体色の関連性や、体色による卵(らん)期間の違いを発見した、田辺市立会津(あいづ)小学校4年の、赤嶋杏亮(あかしま・きょうすけ)さんが選ばれました。

きのうは、和歌山市のホテルアバローム紀の国で表彰式が行われ、受賞者による発表も行われました。知事賞を受賞した櫻井さんは、研究の動機や実験の過程、県立自然博物館の学芸員を訪ねた様子をパワーポイントで示しながら説明しました。

受賞者による発表

会場では、入選作品の展示が行われたほか、和歌山市出身で、令和4年度の和歌山県文化表彰を受賞した、公益財団法人・地球環境戦略研究機関の武内和彦(たけうち・かずひこ)理事長による基調講演なども行われました。

武内和彦氏による基調講演

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