ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めてから2月24日で2年。愛知県内には今月1日現在、ウクライナから120人が避難し、暮らしています。避難民の中には、”一時避難”から”定住”を考える動きが広がっています。
名古屋市内の心療内科。
「こんにちは」
窓口で働くのは、ディヒティアレンコ・バレンティンさん、20歳。2022年5月にウクライナから名古屋市に避難してきました。
避難民の就労を支援していたクリニックにアルバイトとして入社。今は来院した患者の受付対応などをしています。
ディヒティアレンコ・バレンティンさん:
「お会計こちらです。お大事に」
ひだまりこころクリニック・野村紀夫理事長:
「立派にやっていただいて、心強い」
ディヒティアレンコ・バレンティンさん:
「(仕事も)だんだん慣れてきました。学校で新しい本や漢字を勉強している。面白いです」
ただ、思うのは故郷のこと。父親は今も戦場にいるといいます。
バレンティンさん:
「(戦地にいる父を)心配しています。連絡できるとうれしくなります」
ウクライナ国内では今でも激しい戦闘が続いています。両軍の死者は合わせて19万人以上とされていて、戦争の出口は見えない状態です。
戦争が長期化する中で、バレンティンさんにはこんな変化も。バレンティンさんの在留カードには『定住者』の文字が。避難民を対象とした新制度「補完的保護対象者」の認定を受けたことで、戦争が終わっても5年ごとに更新すれば在留を続けることができるようになりました。
意識するのは、日本での長期的な生活です。
ディヒティアレンコ・バレンティンさん:
「2年前は日本が全然わからないので、寂しかった。早く(ウクライナに)帰りたいと思いました。でも今は、日本語が上手になったので、日本の大学に行きたいです。日本でエンジニアになって日本の会社に入りたい」
#平和を願って