「日本の選手たちは強くなっている」なでしこ長谷川唯が北朝鮮戦で実感したのは? 運命の第2戦へ、改善すべきは選手の“距離感”

なでしこジャパンは、サウジアラビアで行なわれたパリ五輪・アジア最終予選の北朝鮮との第1戦(0-0)を終えて、2月26日に日本に帰国。同日の午後には、チーム練習が行なわれた。

トレーニング後に長谷川唯が取材に対応。ボールを持ててもなかなかフィニッシュで終われず、苦しい展開のなかで1点が遠く、スコアレスで決着した第1戦を振り返り、改善すべき点を挙げた。

「まずは自分たちのボールの回し方、守備の仕方を含めて、相手のやりやすいような形になってしまった。もっと相手が嫌な形をゲームの中で作っていかないといけないなというのが大きなところで、それができれば自然とボールも回ってくると思いますし、攻撃の形もどんどん出てくると思う」

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重要なのは選手の“距離感”だと強調。「距離感は、守備のところから始まるので、良い守備ができれば良い攻撃でも近くにサポートがいて、というのが続くと思う。そういう形のところからやっていかないといけないなと思います」と語った。

また、試合前から警戒していた相手のフィジカルについて、実際に対戦してみて、その差は埋まってきていると実感したという。

「アンダーの(代表の)時から北朝鮮はフィジカルが強いイメージがあったんですけど、その時よりも日本の選手たちは強くなっているなという印象。アンダーの時のほうがそういうフィジカル面での差というのは大きかったのかなと」

長谷川は「フィジカル面でも戦えると感じた」と手応えを得た様子だ。

第2戦は28日に国立競技場で開催。2試合のトータルスコアで決まるパリ五輪の出場権を懸けて、なでしこジャパンは負けられない戦いに挑む。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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