ウクライナ侵攻から2年 広島の避難者は

ロシアによるウクライナ侵攻から2年を迎えました。

広島で避難生活を送るウクライナ人はこの間、どのような思いで過ごしてきたのか、取材しました。

■ヤナ・ヤノブスカさん

「私はヤナです。よろしくお願いします。ウクライナ人です」

24日、広島市内で開かれた講演会にヤナ・ヤノブスカさんが登壇しました。

2年前に広島へ避難してきたヤナさん。生活する中で言葉の壁に悩んでいることなどを訴えました。

■ヤナ・ヤノブスカさん

「ひらがな、カタカナ、漢字日本語とても難しい。全然分からない」

ロシアによるウクライナ侵攻から2年…。現在も、45人のウクライナ人が広島県内に避難しています。

■アンナ・セメネンコさん

「こんにちは」

アンナ・セメネンコさんと長女のエヴァちゃん、二女のソフィアちゃんです。

アンナさんはおととし6月、家具職人の夫・アンドリーさんを残し娘2人を連れて来日しました。

日本には仕事で訪れていた上、知人がいたこともあり福山市で暮らすことに…。

異国の地で子育てをしながらの生活もおよそ1年半が経ちました。

■アンナ・セメネンコさん

「シングルの生活はとても大変。どこでも。福山でもウクライナでもどこでも」

避難生活が長引く中、アンナさんは去年11月、ある決断をしました。

それはウクライナへの一時帰国です。

「パパに会いたい」という子どもたちの思いに応えるためでした。

■アンナ・セメネンコさん

「楽しかった。あとはゆっくりできた。(福山では)子どもとずっと(一緒で)休みはなかった。だからウクライナに行った時に休んだ。お父さんに子どもの時間をいっぱいあげたから」

現在、エヴァちゃんは、ウクライナの小学校のオンライン授業を受けて、母国語の勉強に励みます。

故国に戻った時、学校にすぐなじめるようにするためです。

アンナさんたちは家族4人の平穏な日々が再び訪れることを待ち望んでいます。

■アンナ・セメネンコさん

「この2年間は私の人生で一番大変な時間だった。一番欲しいのは平和な生活。ウクライナに平和を」

(2024年2月26日放送)

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