“まちなかスタジアム” の効果は 新サッカースタジアムでJリーグ開幕 周辺地域も熱気に包まれ サンフレッチェ初の公式戦で

23日、Jリーグが開幕して、広島の街が盛り上がりました。試合の後、新スタジアムの周辺地域の様子はどうだったのか、まちなかスタジアムの「効果」を取材しました。

小林康秀 キャスター
「スタジアムの北側、基町高層アパート側となっているが、交通規制が行われていて、車が通れないようになっています。公営住宅側は、サポーターのルート設定が行われていて、通り抜けできなくなっています」

周辺住民によると、試合がある日は、専用の通行証がないと、車が入れないといいます。また、懸念されるスタジアムの騒音については…。

住民
「(建設)工事中も全然、聞こえなかった。ただ、スタジアム正面に住んでいる人は、やかましいと言う人もいるかも」

スタジアム目の前の、アパートのベランダに案内してもらいました。

小林康秀 キャスター
「壁が目の前に見えますが、すぐ目の前の公営住宅のベランダです。サポーターの声は、直接的ではありませんが、外から回って聞こえてくるというかなというところです。目の前がサポーター席であることを考えると、壁でだいぶ緩和されているように感じます」

近隣住民たち
「はじめは邪魔になるかなと思ったが、始まってみると楽しそう。これくらいであれば、どうってことない」
「スタジアムと近いし、熱狂を感じていていい」
「『にぎやか』も人それぞれ。夜、試合されたら困る。お昼はいいが。結局、基町が発展、よくなってくれれば」

試合は、サンフレッチェが浦和相手に2-0の快勝。

サポーターたち
「すばらしい勝利でした。最高でした」
「勝ってうれしかった」

富山からの観戦者
「プレミアリーグのスタジアムのようだった。うらやましいです、広島のみなさんが」

勝利の余韻で寄り道…試合後はスタジアム周辺地域ににぎわいが

まちなかスタジアムの観戦の帰りには、勝利の余韻とともに、それぞれが寄り道を楽しみました。広島市中区のデパートでは、総菜を買う人の姿も紫です。

観戦帰りの人たち
「これから家に帰ってご飯を食べるので、そのお総菜を買いに来ました」
「楽しかった」
「なにかあるかな、おいしそうなものあるかなと思ってきました」

特設会場には、サンフレッチェとレジーナの歴代ユニフォームが並び、多くの人でにぎわいます。

観戦帰りの人たち
「(前のスタジアムは)まちなかにたどり着くまでけっこう時間がかかっていたので、すぐ来られるのはいいなと思います」
「このあと、ご飯も食べに行く予定なのですごく楽でいいです」

末川徹 記者
「スタジアムから10分ほど、歩いてきたところにやってきました。横川ビクトリーロードです。強敵相手にビクトリーしたということで、飲食店などもありますが、にぎわい、どうなっていくのでしょうか」

試合終了から約1時間後、サポーターやファンの移動が徐々に増え始めました。店内、カープ一色の居酒屋「レッドカントリー」。サッカーの試合がある日には、赤と紫の共演が増えてくる予感です。

初めてスポーツを観戦したという6歳の双子は、スタジアムの雰囲気に圧倒されたようです。

サポーター
― 店への入りにくさはない?
「広島の人は、サッカーも野球も好きだからだいじょうぶ。いいスタジアムができて、サンフレもカープも」

店主
「開幕戦勝利、おめでとうございます。いえーい」

広島の地酒などが楽しめる山中酒店でも、余韻に浸っていました。

店のスタッフ
「サポーターは、ユニフォームを着たら、一杯目100円引きなので」

横川近辺の「新サカスタ応援店」では、ホーム戦で、▽ユニホームを着用、▽または、チケットの半券があれば飲食代を割引するなどのサービスも展開しています。

東京からのサポーター
「新幹線で、浦和レッズサポとバチバチだったが、勝ててよかった」

店のスタッフ
「行きは横川から歩いて、帰りも来てもらって、みんなで盛り上がる雰囲気にできたら最高にいいな」

商店街のメンバーは、試合だけでなく、人との出会いや友情の輪が広がることで、まち全体が活性化することを期待しています。

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