「引き分けて良かった」なぜ田中美南は北朝鮮戦の結果に安堵した?「中盤でタイトにくるところは想像以上だった」

なでしこジャパンは現地2月24日、サウジアラビアで開催されたパリ五輪・アジア最終予選の第1戦で北朝鮮と対戦し、0-0のドローに終わった。

日本は序盤からボールを持つ時間を作ったが、チャンスに繋がるラストパスや効果的な崩しを見せられず。逆に北朝鮮のタイトな守備とカウンターに、最後まで苦しめられた。

センターフォワードで先発し、87分までプレーした田中美南は、「やっぱり勝って終わりたかったのが正直な気持ち」としつつ、次のように反省点を語った。

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「自分たちで攻撃のリズムを作れなかったし、そもそも前に、ペナルティエリアまで押し込む攻撃のパターンも作れなかった。それで相手のほうがシンプル(な攻撃)で、シュートチャンスもあって、決定的なシーンが向こうのほうが多かった。

中盤でタイトにくるところは想像以上だったんですけど、ポゼッションの部分で、上回れなかった」

やりたい攻撃がなかなか出せないまま90分間を終え、不完全燃焼に終わったなでしこジャパン。それだけに田中美は、「引き分けて良かったなというのは、こっちのほうなのかなと思います」と安堵した。

日本は、28日に国立競技場で北朝鮮との第2戦に挑む。勝利すれば、来年7月に開幕するパリ五輪への出場権を獲得できる重要な一戦に注目だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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