次世代ミュージカルスターの祭典 Musical shoW「WE ARE MUSIC」vol.1 3DAYS完走!

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次世代ミュージカルスターの祭典『Musical ShoW「WE ARE MUSIC vol.1」』が2月23日(金・祝) から25日(日) の3日間にわたって開催された。ここでは、そのレポートをお届けする。

■DAY1

ミュージカルの祭典の幕開けを飾ったのは「DIVAS' NIGHT」。キュートなワンピースを見にまとい、DIVA(歌姫)たちがステージに登場。『ウエスト・サイド・ストーリー』より「アメリカ」の名シーンからスタート。

愛加あゆと斎藤瑠希率いるアニタチームと、豊原江理佳率いるロザリアチームに分かれ、それぞれに渡辺ミュージカル芸術学院卒業生と在校生で構成されたDIVAS' SISTERSを従えて、パワフルなダンスを披露。本コンサートで披露されるミュージカルナンバーに期待が高まる中、豊原がヒロインを務めた『Fantasticks』の「Much More」を皮切りに『RENT』の「Take Me or Leave Me」(豊原・斎藤)、『リトルマーメイド』の「恋してる」(DIVAS' SISTERS)、『ジキル&ハイド』の「その目に」(愛加・斎藤)、『エリザベート』から「私だけに」(愛加)とミュージカルナンバーが続く。

MCで愛加は、「ずっとワタナベエンターテインメントのメンバーで一緒に歌いたいと思っていた。このようなコンサートで歌うことが出来て幸せ」と語った。

愛加あゆ

そしてここで、同事務所のゲストとして東啓介と加藤大悟が登場。東の軽快なトークと、『RENT』の「What You Own」のデュエットで紡がれるロックな歌声が会場に活気を与えた。

本公演には、上口耕平、森崎ウィンもゲスト出演。各出演者とゆかりのあるゲストとして、参加してくれたのがこの2人だ。上口と豊原は『美女と野獣』から「美女と野獣」をデュエット。甘い歌声で観客を魅了した。また、2022年に『ピピン』で共演した愛加と森崎は『ピピン』より「Love Song」を披露し、再会の喜びを分かち合った。

森崎ウィン

ラストには、女性3名のうち最年少の斎藤が『ファニーガール』より「Don’t Rain on My Parade」を披露。自身をミュージカルの道へ導いてくれた思い入れのある楽曲を力強く歌い上げ、若手女優の底力を見せた。

アンコールでは満を持して『ドリームガールズ』より「ドリームガールズ」を。 歌姫たちは力強い歌声で魅せ、ミュージカルを愛する気持ちを観客と共有できる一夜となった。

■DAY2

2日目は、東啓介ソロコンサートとなる「Connecting Puzzles」。自身が出演したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の「December 1963(Oh, What a Night)」からスタート。「アンダー・ザ・シー」(『リトル・マーメイド』)や「やさしさに包まれたなら」など、聴き馴染みのある楽曲で客席を盛り上げる。

そこから打って変わって、『ジキル&ハイド』の「時が来た」をギター1本のアコースティックアレンジで披露。「(多くの先輩俳優が歌ってきた名曲を)自分ならではの歌い方やアレンジで届けたい」と音楽への強い想いを語った。ゲストコーナーでは、昼の部は加藤大悟と共に「What You Own」(『RENT』)を熱く歌い上げた。加藤はソロで「僕こそ音楽」(『モーツァルト!』)を初披露。

夜の部は遥海を迎え、2人が出会い、第31回読売演劇大賞の優秀作品にもノミネートされた『ラグタイム』でのエピソードをユーモアたっぷりに語った。「輝く未来」(『塔の上のラプンツェル』)を遥海が歌い始めると、会場の空気が一変。続いて『ラグタイム』より「Wheels of a Dream」を披露すると、東の優しくも力強い歌声と、遥海の透き通ったどこまでも伸びる歌声が奏でる圧倒的なハーモニーに、しばらくの間拍手が鳴りやまなかった。

終盤には「最後のダンス」(『エリザベート』)や「デスノート」(『デスノート THE MUSICAL』)など、東がいつか挑戦したいと語るミュージカル楽曲を歌唱。ミュージカルの中のわずか1ピースではあったが、東が熱を込めて歌い上げるステージには、確かにその作品のドラマが見えた。

ラストには自身が作詞・作曲した「こえ」を披露して、今後の意気込みを語った東。アンコールでは、自分がずっと目指し続ける未来として選曲した「Stars」(『レ・ミゼラブル』)を情感たっぷりに歌い、その歌声からは、東の強い覚悟が感じられた。

■DAY3

3日目は加藤大悟のソロコンサートとなる「A-ways」。会場が一体となって盛り上がれる加藤のオリジナル曲「夢の向こうへ」からスタート。この1曲で一気に会場の空気を掴んだところで加藤にとって新たな挑戦となるミュージカルソング、『アラジン』より「自慢の息子」を丁寧に歌い上げた。

昼の部はゲストに矢田悠祐を迎え、2人の共演作である舞台『魔法使いの約束』から「指先から始まる絆」をここでしか観られない、2人だけのハーモニーで聴かせ、矢田はソロで『ピピン』より「Corner of the Sky」も披露した。

その後、加藤は『レ・ミゼラブル』より「カフェソング」、『モーツァルト!』より「僕こそ音楽」を披露。これまでにない新たな一面の加藤大悟を魅せた。

中盤はバンドサウンドとのかけ合いから、ファンとのコール&レスポンスを通して会場のテンションも最高潮に。ラストは自身で作詞し、初主演映画の主題歌でもある「0%」で締めくくった。

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