プラごみ回収 ピコ太郎が歌で啓発 3月開始へ岡山市が動画制作

プラごみの一括回収をPRするキャンペーンソング動画の一場面

 PPAP、プラは資源―。岡山市のプラスチックごみ一括回収をPRするキャンペーンソングの動画が完成し、動画投稿サイト・ユーチューブで配信されている。コミカルな歌とダンスで知られる「ピコ太郎」がおなじみのリズムに乗せ、一括回収の大切さを楽しく紹介。3月1日のスタートを前に静かな人気を呼び、再生回数は16万回に迫る勢いだ。

 名称は「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)プラは資源!!」。2分47秒の動画では、ピコ太郎がペン(ボールペン)とアップル(リンゴ)をくっつける楽曲「PPAP」に乗せてダンスを踊る。ペンやストローといったプラスチック製品を分別する様子をリズミカルに表現し「きちんと分別資源資源」と訴えている。

 市内の撮影会場に自転車で駆けつけ、スタッフと打ち合わせする撮影前の様子も特別公開。ピコ太郎は「最高のビデオが撮れた。プラスチックは資源ですピコ!」とのコメントを寄せた。

 市は昨年10月に一括回収の啓発キャンペーンに合わせ、お笑い芸人・古坂大魔王さんをアンバサダーに起用。古坂さんがプロデューサーを務める設定のピコ太郎の動画が同12月に完成した。再生回数はじわじわと伸び、26日正午時点で15万9295回。30秒の短縮バージョンも制作し、テレビCMとして放映している。

 市環境事業課は「動画のピコ太郎さんのように、楽しみながら資源の分別に取り組んでほしい」と呼びかけている。

 市の一括回収は、環境汚染や温暖化につながるプラごみのリサイクル推進が狙い。食品トレーや卵パックなど容器包装に加え、DVDやハンガーといった製品が対象。週1回の「プラ資源の日」に可燃ごみ・不燃ごみと同じ場所で回収する。

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