「船が乗り上げて身動き取れない」…荷積み前のタンカー座礁、船長が118番 27日午前に引き出し作業へ

長島町待島付近に乗り上げたタンカー=26日午後0時半ごろ(天草海上保安署提供)

 25日午後8時15分ごろ、鹿児島県長島町待島付近で、東京都の民間会社のタンカー「かいうん丸」(381トン)が座礁した。天草海上保安署によると、油の流出や浸水はない。けが人はいないものの、乗組員4人は船にとどまっている。

 タンカーはアルコールを積むため、出水市の米ノ津港に向けて神戸港から出港。同日午後9時35分ごろ、船長が「船が乗り上げてしまい身動きが取れない」と118番した。座礁時はアルコールは積んでいなかった。事故当時の海域で警報や注意報は出ていなかった。

 現場は待島灯台から西に約160メートルの海上。同社がタグボートを手配し、27日午前の満潮を待って引き出し作業を行う予定。

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