「人ごとではない」故郷の地震と思い重ね トルコ料理店主が「恩返し」の能登支援

能登半島地震の発生からまもなく2カ月、長野県千曲市で25日、被災地を支援するマルシェが開かれました。長野市でトルコ料理店を営む男性は、2023年2月のトルコ地震への日本の支援に恩返ししたいと出店しました。

子どもたちのダンスに、キッチンカー。25日千曲市で開かれた「ワンハートマルシェ」。能登半島地震の被災地を支援しようと市民有志が主催、飲食店などおよそ25の団体が参加しました。

売り上げの一部を被災地へ。

会場には募金箱もー。

募金に協力した人:
「被害に遭われた方の少しでも力になれればと募金させていただいた」

オズデミル・イムランさん:
「いらっしゃいませ」

こちらはトルコの肉料理ケバブ。長野市でトルコ料理店を営むオズデミル・イムランさん(47)も店を出しました。

オズデミル・イムランさん:
「トルコも日本みたいに地震が多い国ですから、私たちのできることを日本のためにやっていきたいと思って参加しました」

2023年2月に発生したトルコ・シリア地震。イムランさんの家族は幸い、けがはありませんでしたが、自宅が被災しました。イムランさんは当時の日本の支援が忘れられません。

オズデミル・イムランさん:
「地震があった日の夜は、(日本から)レスキュー隊と医療関係者がすぐにトルコに飛んでいきました。(その後も)支援とか募金とか日本から送られまして、涙が出るくらいうれしかった」

20年ほど前から日本に住みオリーブの輸入販売などを手掛けてきたイムランさんですが、2023年6月に長野市内にトルコ料理店を開店。売り上げの一部をトルコの被災地支援に充ててきました。

祖国の支援を続ける中で発生した能登半島地震。

「人ごとではない」と考えたイムランさんは「恩返し」も兼ねて25日のマルシェに参加しました。

オズデミル・イムランさん:
「(被災地の)住む場所とか、ちょっとでも役に立てばと思ってます。できることをこれからもやっていきたい」

イムランさんは、長野市の店で開くダンスショーなどのイベントの売り上げの一部も能登半島地震の被災地に寄付することにしています。

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