ボクシング指導者に「児童虐待」の批判。小学生男児、血が出るまで練習を止めず…

注釈:この記事には暴力的な描写が含まれています。

ボクシングの男性トレーナーが投稿した動画が、ネットで物議をかもしている。

動画はこれまでに、X で400万回以上再生されている。

10秒ほどの動画に映っているのは、ヘッドギアをつけた2人の男児。口元は血だらけの状態だ。

動画は、グローブや防具をつけ、試合形式で行う「スパークリング」のあとに撮影されたものとみられる。

動画内には、「彼らは9歳と10歳の少年たちだ。少々の血は誰も傷つけない」「みんな、私たちが子どもたちを虐待していると思うだろう。(彼らは)よくやった」と話す男性トレーナーの声が収められている。

MMA MANIA によれば、撮影した男性は米カリフォルニア州でボクシングジムのコーチをする男性で、将来のプロ選手を育成しているという。

投稿のコメント欄には、男性トレーナーの方針に賛同する声も一定数見られる。しかし多くは、子どもの身体への影響や危険性を訴える意見だ。

💬「若者にボクシングを広めるのはすばらしいこと。でも、若すぎる年齢からのスパーリングは、技術やスポーツを学ぶのにはつながらない」

💬「この年代の子どもたちは、頭を殴り合うべきじゃない。私の息子は10歳だけど、ミット打ちとサンドバッグの練習だけ。この年代の子どもたちの脳は、まだ発達の途中だから」

💬「鼻血が問題なんじゃない。慢性外傷性脳症(CTE)が問題なんだ。この年齢の子どもたちにとって、全国大会は合法であるべきじゃない」

※慢性外傷性脳症(CTE)=頭部が激しい損傷を繰り返し受けた結果、認知障害を引き起こす可能性があること。

一方、鼻を守るノーズガード付きのヘッドギアを、なぜつけないのかという意見も見られた。

💬「批判をしたいわけではないが、なぜノーズガード付きのヘッドギアを彼らにつけさせないのか?それがない方が、子どもたちはボクシングを楽しめるのでしょうか?」

男性トレーナーは、動画に寄せられた批判的なコメントにも返信していた。

英メディア によれば、男性はXの一部ユーザーから「児童虐待」をしていると通報されたそう。

男性は、「あくまでも、アメリカのボクシング・ガイドラインに従っている」と主張しているという。

学生のための情報を発信するLearn.org によれば、プロボクシング選手は18歳からと規定されている。日本では、一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)が、プロボクサーの年齢を「17歳から」と 規定 している。

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