頭をよぎるのは昨季の失望? レヴァークーゼンMFジャカに慢心なし「2位に8ポイント差は…」

レヴァークーゼンに所属するスイス代表MFグラニト・ジャカが、ブンデスリーガのタイトルレースについて言及した。25日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。

レヴァークーゼンの勢いが止まらない。就任2年目のシャビ・アロンソ監督が率いるチームはブンデスリーガでここまで23試合を消化し、19勝4分の成績で勝ち点「61」を獲得。ヨーロッパリーグ(EL)とDFBポカールを含めた全公式戦で未だ無敗を維持しており、現地時間23日に行われたマインツ戦の勝利をもってシーズン開幕後33試合無敗というドイツ新記録を樹立した。

昨年夏にアーセナルから加入したジャカは、ドイツ代表MFロベルト・アンドリッヒと3-4-2-1システムのダブルボランチを形成。ここまでブンデスリーガ全試合を含む公式戦通算31試合に出場し1ゴール1アシストを記録するなど、チームの中盤の主軸として存在感を放っている。

現時点で2位バイエルンに「8」ポイント差をつけ首位を快走しているレヴァークーゼン。初のマイスターシャーレ(優勝チームに贈られるトロフィー)獲得への期待も高まっているが、31歳のスイス代表MFに慢心は一切ない。アーセナルの一員として戦った昨シーズン、プレミアリーグ29節終了時点でマンチェスター・シティに暫定「8」ポイント差を付けながらも最終盤に失速し、最終的に「5」ポイント差で優勝を逃した経験があるからだ。ジャカは来たるシーズン終盤戦に向けて次のようにコメントしている。

「僕らは首位に立っているし、今後もこの順位に留まるつもりだ。しかし、僕が思うにこのチームには何かを失う可能性もある。2位に『8』ポイント差を付けているのは当たり前のことではないからね。34試合を戦い終えた後に何が起こるかは決して分からないし、現時点でそれが分かるというのは大間違いだ」

現在「8」ポイント差でレヴァークーゼンの背中を追うのが、ブンデスリーガ11連覇中の“絶対王者”バイエルン。昨シーズンは最終節でドルトムントを抜き去り、土壇場で逆転優勝を飾った。今シーズンは不安定な戦いが続いていると言えど、レヴァークーゼンにとって最も警戒すべき“ライバル”であることに変わりはない。

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