静岡大と浜松医科大連携協議会再び休会へ 統合再編問題は暗礁に

静岡大学と浜松医科大学の統合再編問題をめぐり、2月27日に予定されていた両大学の連携協議会が休会となったことが関係者への取材で分かりました。

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐっては2019年、2つの法人を統合し、静岡地区と浜松地区に新しい大学をつくる「1法人2大学」案で合意。特に浜松地区の新大学では、工学部と情報学部のある静岡大・浜松キャンパスと浜松医科大の“理系の連携”が期待されていました。

しかし、合意後に静岡大のトップとなった日詰一幸学長は「静岡大としての学部が減ってブランド力が落ちる」といった静岡キャンパス側の根強い反対論をくみ取る形で、2023年12月の役員会で、合意書の2大学ではなく、1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を静岡大学の成案としました。

日詰学長は2024年1月に予定された両大学の連携協議会を休会し、浜松医科大の今野弘之学長と会談する予定でしたが、会談の内容について認識の違いがあったことから中止となりました。

そして、大学関係者によりますと、2月27日に予定されていた連携協議会についても、26日に正式に休会とすることが決まったということです。

静岡大が「1大学2校」案を成案としてから、両大学が公式の場で再編統合問題を協議することはないままで、暗礁に乗り上げている状況です。

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