一関餃子 じわり人気 南部一郎かぼちゃ、羊肉入りなど4種 「特産物広めたい」 赤荻・野菜ソムリエ 星さん

「一関餃子」を手にする星さん。下大桑地区の羊肉を使用した限定品(右)など4種類あり、人気を集めている

 一関市赤荻の野菜ソムリエ星陽子さん(52)は、地元産の野菜や羊肉を使用して開発した「一関餃子(ギョーザ)」の販売に力を入れている。発売から1年でじわじわと人気を集めており、「ギョーザを通して一関のおいしい特産物や農産物を広めたい」と意欲的だ。

 星さんは、家族で営む酒店「リカーショップホシ」(同市赤荻)の売り上げが新型コロナウイルスの影響で減少する中で何かできないかと考え、家族ぐるみの付き合いがある小野寺製麺(同市山目)と連携し、酒に合うつまみとして同社の業務用の冷凍ギョーザを取り扱うようになった。

 これが好評だったことから、次のステップとして「地元の特産品を取り入れたギョーザを作ればいい」と思い付いた。日本政策金融公庫一関支店から創業支援を受け、新規事業としてギョーザ製造・販売業「一関餃子研究魁(かい)」を立ち上げ、新商品を開発。2023年3月に販売を開始した。

 一関餃子は「定番品」をはじめ、ニンニクを2倍入れた物、国指定史跡の骨寺村荘園遺跡がある同市厳美町本寺地区の特産カボチャ「南部一郎かぼちゃ」を皮に練り込んだ物、同市萩荘の下大桑地区で生産された羊肉を詰めた物の4種類あり、製造には小野寺製麺が協力している。

 一関餃子は、リカーショップホシ、新鮮館おおまち(同市大町)で販売中。価格は税込みで定番品が496円、ニンニク2倍入りが507円、南部一郎かぼちゃ入りが540円、羊肉入りが1080円。いずれも10個入り。問い合わせはリカーショップホシ=0191(25)2247=へ。

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