<レスリング>今年のU17世界選手権はヨルダン・アンマン開催へ変更

世界レスリング連盟(UWW)は2月23日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで予定していた今年のU17世界選手権をヨルダン・アンマン開催に変更することを発表した。期日は当初の予定どおり8月19日(月)~25日(日)。同国では昨年、U15・U20アジア選手権とU20世界選手権が開催されている。

▲アンマンの街並み

アルゼンチンの政治情勢による開催変更とのこと。UWWは「政治情勢」の具体的な内容を明らかにしていないが、アルゼンチンは現在、未曾有(みぞう=今まで起きたことのない極めて稀な事態)のインフレによる経済危機に直面。3月8日にテルマス・デ・リオ・オンドで予定されていたモータースポーツ、ロードレス世界選手権の第3戦アルゼンチンGPが「開催に必要なサービスの質を保証できない」との理由で中止になっており、同様の理由と思われる。

U17とU20の欧州選手権も開催地が変更となり、セルビア・ノビサドで「6月24~30日にU17」、「7月1~7日にU20」が行われる。U17はフィンランドで、U20はポーランドで予定されていた。こちらは「ロシアとベラルーシの選手が入国できない」という理由と思われるが、UWWは「チームと選手が差別なく参加して競技できることを開催国が保証できなかった」とのみ説明している。

昨年もポーランドとフィンランドで予定されていたU20世界選手権とU23世界選手権が、それぞれヨルダンとアルバニアに変更になっている。

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