第30回全米映画俳優組合賞開催、『オッペンハイマー』が最多3部門を受賞

第30回全米映画俳優組合(SAG)賞が24日(土)にロサンゼルスで開催され、『オッペンハイマー』が3部門に輝き、映画部門で最多受賞を果たした。

「原爆の父」と呼ばれる米物理学者ロバート・オッペンハイマーを描いたクリストファー・ノーラン監督作は、キリアン・マーフィーが主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jrが助演男優賞を獲得したほか、最高賞であるキャスト賞に選ばれたことで、来月開催されるアカデミー賞での作品賞受賞へ期待が高まっている。

キャストを代表して受賞スピーチを行ったケネス・ブラナーは、昨年7月のプレミア開催当日に同組合によるストライキが発表され、映画上映を待たずに、キャスト陣がその場を去ったことを振り返り、再び同じ場所で集えるようになったことが「フルサークルの瞬間」と表現した後、「この場にいる全ての人々、俳優仲間、尊敬する俳優陣たちが素晴らしい功績を残した年」に受賞した喜びを語った。

一方テレビ部門では、『一流シェフのファミリーレストラン』がコメディ部門のアンサンブル賞、ジェレミー・アレン・ホワイトとアヨ・エデビリがそれぞれ主演男優賞と主演女優賞と3部門に輝き最多受賞を果たした一方、『メディア王~華麗なる一族~』の最終シーズンがドラマ部門のアンサンブル賞を獲得した。

第30回全米映画俳優組合(SAG)賞主な受賞者リスト

映画部門

キャスト賞

『オッペンハイマー』

主演女優賞

リリー・グラッドストーン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

主演男優賞

キリアン・マーフィー 『オッペンハイマー』

助演女優賞

ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ 『ザ・ホールドオーバーズ』

助演男優賞

ロバート・ダウニー・Jr 『オッペンハイマー』

テレビ部門

アンサンブル賞(ドラマ)

『メディア王~華麗なる一族~』

主演女優賞(ドラマ)

エリザベス・デビッキ『ザ・クラウン』

主演男優賞(ドラマ)

ペドロ・パスカル『THE LAST OF US』

アンサンブル賞(コメディ)

『一流シェフのファミリーレストラン』

主演女優賞(コメディ)

アヨ・エデビリ 『一流シェフのファミリーレストラン』

主演男優賞(コメディ)

ジェレミー・アレン・ホワイト 『一流シェフのファミリーレストラン』

主演女優賞(テレビ映画/リミテッド・シリーズ)

アリ・ウォン『BEEF/ビーフ~逆上~』

主演男優賞(テレビ映画/リミテッド・シリーズ)

スティーブン・ ユァン 『BEEF/ビーフ~逆上~』

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