井ノ原快彦主演『特捜9』、season7始動 「多様性」テーマに個性派刑事が事件と人間ドラマに向き合う

『特捜9』season7に出演する(左から)中村梅雀、井ノ原快彦、羽田美智子、深川麻衣(C)テレビ朝日

井ノ原快彦が主演を務める4月3日スタートのドラマ『特捜9 season7』(テレビ朝日系/毎週水曜21時)がクランクイン。「多様性」をテーマに、個性派刑事たちが多様化する事件と人間ドラマに向き合う。

2018年4月、『警視庁捜査一課9係』からバトンを受け継ぐ形でスタートした『特捜9』。以来、難事件に挑む個性派刑事たちの活躍と、背景にあるそれぞれの人生模様を丁寧に描き、シーズンを重ねるたびに新たな視聴者層を巻き込んでファンを増やしてきた。そんな人気シリーズが、この春『season7』に突入する。

新シーズンのテーマは、「多様性」。班長・国木田誠二(中村梅雀)、主任・浅輪直樹(井ノ原)以下、小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、新藤亮(山田裕貴)、高尾由真(深川麻衣)ら個性強めな特捜班メンバーは、世代やキャリア、プライベート環境はもとより、捜査の着眼点やアプローチまで見事なまでにバラバラ。そのため衝突は日常茶飯事だが、長年培ってきた信頼をいしずえに、意見の違いを素直に認め合い、連携できるチームだ。

一方、彼らが対峙する犯罪もまた、時代とともに多様性を増している。新シーズンでは“今”の世相を反映した事件はもちろん、背後に潜むさまざまな人間ドラマとそれらに全力で向き合う刑事たちの姿を1話完結形式で描いていく。

また、捜査主任7年目に入った直樹の“時代が求める上司像”もポイント。共感力に長け、誰よりも仲間を思いやる直樹はカリスマ性や強いイニシアチブでチームを引っ張るのではなく、それぞれの個性や価値観を尊重して活躍を見守る“新時代のリーダー”だ。特捜班の後輩刑事である新藤や由真、そしてSnow Man向井康二演じる捜査支援分析センター(SSBC)所属の若き分析官・三ツ矢翔平らを、それぞれの個性を生かしながら育んでいこうとする直樹の奮闘ぶりにも注目したい。

そして、なんといっても最大の魅力は、“群像捜査”。今作は『9係』から数えると、通算19シーズン目。この『season7』で、総話数が通算200話の大台を突破予定だ。それほどまでに長い間、苦楽をともにしてきた“家族”のようなメンバーが織りなす、息の合ったかけあいは新シーズンでも大きなみどころとなる。

さらに、1話完結の刑事ドラマでありながら、シリーズを通じて登場人物たちのプライベートや心情の変化をリアルに楽しめるのも本作の醍醐味。『9係』で出会い、『特捜9』で結ばれた直樹と倫子(中越典子)の夫妻に、新シーズンでは意外な変化が…。また、『season4』で結婚した志保の現在の悩みや、青柳、矢沢のプライベートの変化も明らかに。そして特捜班を率いる班長・国木田が今、抱いている思いとは? 新シーズンでもメンバーそれぞれの事情が毎回、捜査に複雑な影響をおよぼしていく。

このほど、4月スタートに向けて、『season7』がクランクイン。それまでの暖かさから一転、真冬の寒さが戻ったタイミングだったが、井ノ原は「久々にスタッフさんや出演者のみなさんと会うと、身の引き締まる思いですね。インしてから寒さが続き、雨も多かったのでスタッフさんは特に大変だったと思いますが、なんといってもこのチームは19年目。これだけ長く続いてきたシリーズだからこそ、チームワークで乗り越えていこう、という心意気を感じます」と改めて“結束力”を感じたことを報告。

キャストとは年末に国木田班長役・中村梅雀の誕生会を開いたという秘話も明かし、「特捜班メンバーはいうなれば“実家の家族”みたいな存在で、会えない時期もお互いに思い合っています。途中から参加したメンバーもいますが、年数は関係なく、みんなでしっかり“輪”を作っているのがこのチームの自慢ですね」と仲間との絆を語った。

テーマに掲げた「多様性」についても「今は年齢やキャリアなど関係なく、認め合い、助け合い、教え合う時代。この『特捜9』では、いろいろな世代の刑事たちがひとつのチームとして事件に立ち向かっていきます。あまりにバラバラすぎて被疑者にも驚かれるような特捜班ですが、互いに認め合っているからこそ、事件を解決できる。第1話は特にそれが感じられるストーリーになっています」と初回のみどころをからめて力強く思いを語った。

ドラマ『特捜9 season7』は、テレビ朝日系にて4月3日より毎週水曜21時放送。

井ノ原快彦のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

井ノ原快彦(浅輪直樹役)

――『season7』がクランクインしましたが、今の心境を教えてください。

久々にスタッフさんや出演者のみなさんと会うと、身の引き締まる思いがします。クランクインしてから寒さが続き、雨も多かったのでスタッフさんは特に大変だったと思いますが、なんといってもこのチームは『9係』で出会って19年目。これだけ長く続いてきたシリーズだからこそ、チームワークで乗り越えていこう、という心意気を感じています。

――メンバーのみなさんと久々にお会いしていかがでしたか?

実は年末、(中村)梅雀さんの誕生会を開いてみんなで集まりました。特捜班メンバーはいうなれば“実家の家族”みたいな存在。会えない時期も、“元気だったらそれでいいのよ”という気持ちで、お互いに思い合っています。この19年間、災害などが起きたときもみんなで連絡を取り合って無事を確認しあうことが幾度かありました。途中から参加したメンバーもいますが、年数は関係なく、みんなでしっかり輪を作っているのが、このチームの自慢ですね。

――『season7』は「多様性」をテーマ、第1話の脚本を読んだ感想を教えてください。

これまで何かと画一性を求められがちな時代がありましたが、元々はみんなバラバラ、つまり多様だったんですよね。それを“認め合う”のが、これからの時代にふさわしいんじゃないかな。僕自身、年下の人たちに「これ教えて!」と聞くことも多いので、今は年齢やキャリアなど関係なく、認め合い、助け合い、教え合う…そういう時代だと思います。

この『特捜9』では、いろいろな世代の刑事たちがひとつのチームとして事件に立ち向かっていきます。あまりにバラバラすぎて被疑者にも驚かれるような特捜班ですが、互いに認め合っているからこそ、事件を解決できるんですよね。第1話は、特にそれが感じられるストーリーになっています。

――井ノ原さん演じる浅輪直樹は“時代に合った理想の上司像”を体現するキャラクターですが、演じるにあたって心がけていることはありますか?

僕は12歳でこの世界に入ったので、先輩方はいらしても上司にあたる人がおらず、理想の上司がどういう人物像なのかわからないところがあります。だからシンプルに、“上の人”も部下も一緒に目標に向かって頑張ればいいんじゃないかなと思うんです。ただ、楽しく頑張るためにはストイックさも大事。草野球も真剣にやるから楽しいわけで、何にせよ真剣に取り組むのは大前提。その上で“楽しくやろう”“笑っていこう”という思いを多くの人たちが上乗せしていくと、その現場が良くなっていくんじゃないかな、世の中もそうなっていけばいいなと思います。

――若手メンバーの深川麻衣さん、向井康二さんは新シーズンで加入3年目。変化を感じる部分はありますか?

2人とも長年続いてきた輪の中に加わるのは大変だったと思いますが、あまり気負わずスッと入ってきてくれたのが、とてもうれしかったですね。彼らの加入でメンバーの関係性が変わってきて、それが番組の勢いにつながり、いろいろな発見をもたらしてくれました。新シーズンではマイマイ(=深川麻衣)演じる由真のいいシーンがあったり、向井くん演じる三ツ矢と特捜班のからみが増えたりしていますので、2人ともキャラクターのさらに深い部分を見せてくれるんじゃないかなと期待しています!

――新シーズンで『9係』から通算200話の大台を突破予定ですが、長らく応援してくださっている『特捜9』ファンのみなさまにメッセージをお願いいたします。

これまでずっと応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます! ぜひ 200回を見届けてくださるとうれしいです。また、『特捜9』は週の真ん中、水曜の放送で、残りの木曜、金曜を乗りこえなくてはならないときに、“明日はこんな気持ちで頑張ってみようかな”と思えるような“読後感”が味わえるドラマ。1話完結ですし、まだ一度も見たことがないという方もぜひ気軽に楽しんでいただきたいと思います。

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