大阪府/池田保健所を市医師会館跡地(池田市)へ移転、3月に基本設計公告

大阪府は、老朽化が進み手狭になっている池田保健所(池田市満寿美町3の19)を池田市医師会の池田市医師会館跡地(鉢塚1の2の1)へ移転する計画について地元の池田市、医師会と協議を進めている。3者は新保健所庁舎の設計に着手することで合意し、府は3月に「大阪府池田保健所新築工事基本設計業務」の委託先を決める一般競争入札を公告する予定。基本設計などの費用28百万円は2024年度当初予算案に計上している。
基本設計業務は24年度早期発注案件で、同年度予算が大阪府議会で議決された後に入札と契約を行う。基本設計期間は11カ月。
現段階で、池田市医師会館の用地(2002平方メートル)は池田市医師会が所有しており、府は協議を経て、土地を取得することになる。
建設期間として1年半程度を見込み、28年度の移転完了、開所を想定している。
現保健所は1960年度に完成。規模はRC造2階建て延べ1398平方メートル。府の保健所で最も古く、効率的な地域保健活動と府民サービスに支障が生じている。現状を改善するため、建て替えの手法などを検討した結果、移転新築案が最もふさわしいと判断した。
コロナ禍の対応で、応援職員用のスペースの必要性が浮き彫りになり、IT環境の改善も急務となっている。新庁舎のスペースやレイアウトは現保健所の課題などを踏まえ検討していく。
本年度は、構造やレイアウト、面積などを検証し、地質調査などを実施。規模は現保健所よりも拡大させる方針だ。

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