20代フリーターの約25%の平均月収「5〜10万未満」 自立できずか…約7割が親と同居、生活費は?

20代フリーターの約半数が生活費負担を「入れていない」 ※画像はイメージです(aijiro/stock.adobe.com)

20代フリーターの2人に1人が、家賃・食費・光熱費などの生活費を「家に入れていない」――そんな調査結果が、株式会社ジェイック(東京都千代田区)が全国の20代の雇用形態がパート・アルバイトの男女(既婚者、学生は除く)225人を対象として実施した「生活とお金」に関する調査で分かりました。また、「親と同居」している人は約7割に及ぶことも分かったそうです。

調査は2023年12月にインターネットで実施されました。

あなたと同居している方を教えてください(提供画像)

まず、「現在、同居している人」を教えてもらったところ、全体の68.8%が「自分の親」と回答しました。ほか、「一人暮らし」(17.2%)、「その他の同居パターン(自分の親以外で複数人と同居)」(5.2%)と続きました。

現在の平均月収(提供画像)

次に、「現在の平均月収」を教えてもらったところ、「5万~10万円未満」(24.9%)が最多となったほか、「10万~15万円未満」(21.3%)、「5万円未満」(12.5%)、「15万~20万円未満」(8.0%)と続き、「わからない/答えたくない」と答得た人は27.6%でした。

家賃、食費、光熱費などの生活費を入れていますか?(提供画像)

また、「現在、親と同居している」と答えた人に、「家賃、食費、光熱費などの生活費を入れていますか」と質問したところ、51.6%の人が「入れていない」と回答。

一方、「入れている」と答えた人の金額をみると、「月3万未満」が25.8%、「月3~5万未満」が16.8%、「月5~10万未満」が5.8%となりました。

あなたは公的年金(国民年金・厚生年金)を納付していますか?(提供画像)

最後に、「公的年金(国民年金・厚生年金)の納付」について聞いたところ、全体の47.1%が「納付している」と回答。そのほか、「免除、猶予を受けている」が17.8%、「納付していない」が5.8%で続き、「わからない」が29.3%という結果になりました。

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調査を実施した同社は、「アルバイトの求人数増加や最低賃金の上昇から、自分の望む働き方と生活がアルバイトという雇用形態でも実現しやすくなっています」と言及する一方で、「平均月収の結果から見ても、望む働き方や生活がいわゆる“経済的な自立(1人で生計を立てて生活する)”には必ずしも結び付いてないことが見受けられました」とも述べています。

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