連座制導入で公民権停止!公明党が提案する裏金問題再発防止策を石井啓一衆院議員が語る!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年2月24日に公開された動画ではゲストに公明党衆院議員の石井啓一氏をお招きし、自民党裏金問題について語っていただきました。

公明党が打ち出した「政治改革ビジョン」の内容とは?

【このトピックのポイント】
・自民党の裏金問題は派閥の悪い部分が表出したもの
・公明党は再発防止策として条件付きの連座制を提案
・通常国会で政治資金規正法の改正はやらざるをえない

石井氏のプロフィールは以下の通りです。

東京大学を卒業後、技術職として建設省に入省した石井氏。公明党の幹部から声をかけられたことをきっかけに、それまで全く考えていなかった政治の道に進むことになりました。

1993年、中選挙区制最後の年に初当選を果たし、以降はずっと比例区で戦ってきた石井氏ですが、次期衆院選では初めて小選挙区での立候補が予定されています。

その意気込みについて石井氏は「自分の名前を訴える選挙をやるという意味ではやりがいがある」と語りました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして石井氏に回答していただきました。

裏金問題 公明党が果たす役割は?

自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、現職の国会議員が逮捕・起訴される事態となっています。

今回の問題の本質について、自民党内でのヒアリングの報告書に言及。

キックバックを政治資金収支報告書に記載すべきだという意識がありながら、派閥からの指示を理由に記載せずにいた議員がいたことに触れ「派閥の悪い面が出ている」との見解を述べました。

リクルート事件を契機に作成された政治改革大綱や、中選挙区制から小選挙区制への転換など、派閥のあり方を転換するチャンスはあったと石井氏は語ります。

それにもかかわらず派閥の意向に逆らえない慣習が残ってしまい、「それが表に出てきたのか今回の裏金問題」とコメントしました。

この事件を受けて、公明党の山口那津男代表は再発防止に向けた制度改革の具体案を早急に示すよう求めるとともに、連座制の必要性にも言及しています。

石井氏は政治資金規正法について「収入と支出を明らかにして、国民の皆さんにそれを示して不断の検証を受けるのがもともとのあり方」とコメント。

それが守られなかったことを大きな問題点とし、連座制の導入によって罰則強化をすることで不正の抑止力を高めることが必要だと説明しました。

公明党が提案する「政治改革ビジョン」では、国会議員が代表を務める政党支部や政治資金管理団体については、政治資金報告書が法律にのっとった正しいものであるとの確認書を国会議員に提出させるとのこと。

その上で、悪質なケースは代表者である国会議員に罰金刑が課されることになります。

石井氏「罰金刑というと軽く感じられるかもしれませんが、政治資金規正法で罰金刑になると公民権が停止されるんです」

公民権が停止されると議員は辞めざるをえず、さらに5年間は立候補できなくなるため、「事実上政治生命を断たれる」と石井氏。「相当の注意を払うことを怠ったら連座できるようにしようという提案」と説明しました。

MC鈴木邦和「連座制に慎重な意見として、第三者が悪意をもって事務所に入ってきて、ということをおっしゃる方がいらっしゃいますよね」

石井氏「そういうケースは除外することができる」

公明党をはじめ、各党が再発防止に向けたビジョンを打ち出していますが、今後どのような形で着地するのでしょうか。

その点について問うと、「まだ再発防止の議論に至っていない」と石井氏。「通常国会でしっかりした再発防止策、政治資金規正法の改正というのはやらざるをえないと思う」と続け、それに向けた与野党協議が始まるだろうとコメントしました。

裏金問題をめぐっては、「選挙に金がかかりすぎる」問題が指摘されています。それについて石井氏は選挙以外の日常活動にもある程度の経費が必要だと説明します。

例えば、石井氏は比例区から小選挙区に移ったことで、以前よりもしっかりした事務所が必要になったとのこと。さらに、国会議員会館と地元の事務所での活動を考えると3人の公設秘書では間に合わず、私設秘書も必要だと語ります。

政治活動をするうえで、さまざまな経費がかかるとしつつ、今回の問題については収支が正しく報告されていなかったことが問題点だと指摘しました。

最後に、政治とカネの問題に厳しいイメージがある公明党ではどのようなルールや仕組みがあるのかについて伺いました。

石井氏は2021年に公明党議員が貸金業法違反罪で在宅起訴、翌年に除名処分となった件に言及。その際に公明党として政治倫理規範を作り直したとのことです。

その上で、公明党の結党精神「大衆とともに」に触れつつ「大衆の感覚でやっていけば問題を起こすはずがない。そこの感覚が鈍ると不祥事につながる」とコメント。

「(そうならないよう)常に原点に戻っていくということをお互いに言い合って確認しあっているということですね」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

裏金問題再発防止のために公明党が打ち出した政治改革案とは?

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