「スゴイ!」河村勇輝の高速ドライブ&アシストがアジアカップ予選初日のNo.1プレーに選出!中国戦の馬場と比江島もランクイン<DUNKSHOOT>

“Akatsuki Japan”がアジア最上位の実力を見せつけた。

2月22日と25日、東京都の有明コロシアムにて「FIBAアジアカップ2025予選Window1」が行なわれ、日本代表(FIBAランキング26位)は初戦でグアム(同76位)、2戦目に中国(同29位)に勝利。勝負のパリ五輪イヤーを連勝で飾った。

アジアの24チームが6グループに分かれて、16枠の本戦チケットを争う今予選。各地で熱戦が繰り広げられたなか、FIBA(国際バスケットボール連盟)はその日に行なわれた試合の中から独自にトップ10プレーを選出。日本からは河村勇輝、比江島慎、馬場雄大の3人がランクインを果たした。

グアムと対戦した第1戦では、河村の2つのプレーが1位と5位に名を連ねる貫録の選出。まず5位に選ばれたのは、4点ビハインドで迎えた前半終了間際、1点差に引き戻した圧巻のブザービーター3ポイントだ。ドリブルでディフェンスとの間合いを測りながらブザーと同時にネットを射抜いた一撃に、英語の公式実況も「アリガトウゴザイマス!スゴイ!!」と日本語で絶賛した。
そして予選初日、堂々の1位に選ばれたのが、勝負を決めた第3クォーター終盤に飛び出した真骨頂のプレー。自陣からドリブルで速攻を狙う河村は、3ポイントライン付近でスピードを上げてディフェンスを抜き去ると、ゴール下まで切り込んでさらに2人のディフェンダーを引き付ける。相手がブロックに跳んだところで、“伝家の宝刀”ノールックパスから今村佳太のイージーバスケットを演出した。

これには先述の実況も「Oh Baby!Are you kidding me(マジかよ)!スゴイ!One more time(もう1回だ)!」と興奮気味に伝えた。この試合、河村は3部門でゲームハイとなる15得点、6アシスト、3スティールと躍動。昨年のW杯に続き、インパクト抜群のプレーでアジア全体でも注目の的となった。

中国と激闘を演じた第2戦では、ベテラン2人がランクイン。終盤に中国守備網をこじ開けた馬場のスピンムーブからのバスケットカウントが第5位に選ばれると、2位にはその馬場のリバースレイアップを演出した比江島のノールックパスが選出された。

2人の活躍もあって後半にリードを奪った日本は、主要国際大会で88年ぶりに中国を撃破。またひとつ歴史を塗り替え、今後の戦いに弾みをつけた。

1年かけて行なわれる同予選のWindow2は今年11月に行なわれるため、日本にとって次の公式戦は7月のパリ五輪。残り5か月、手応えを得た選手たちは再びそれぞれのチームに帰り、レベルアップに励んでいく。

構成●ダンクシュート編集部

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