東播磨各地の寺社で梅満開 しだれ梅、一気に開花 まつり期間に限定御朱印も 兵庫

境内各所で梅が咲き誇る曽根天満宮=高砂市曽根町

 兵庫県東播地域の各所で梅が見頃を迎え、訪れた人が春の彩りや香りを楽しんでいる。円照寺(同県加古川市志方町広尾)では、樹齢約50年のしだれ梅が満開に。約40種類200本の梅が植わる曽根天満宮(同県高砂市曽根町)では3月2、3日に「梅まつり」が行われる。(増井哲夫、田中朋也)

### ■高砂・曽根天満宮に40種200本

 曽根天満宮では境内に植わる多種多様な梅がほぼ満開に。紅白が混在する「思いのまま」、八重の大輪「春日紅」など、比較的遅咲きの品種は、3月初旬ごろまで楽しめそうだという。

 梅まつりは両日とも午前10時~午後3時で、しの笛演奏(午前10時半、午後1時半)、「高砂古文書の会」メンバーによる天満宮の見どころ紹介散歩(午前11時、午後2時)がある。2日は高砂南高箏曲部の演奏(午前11時半、午後1時)、3日は加古川西高書道部のパフォーマンス(午前11時半)が行われる。

 梅まつり期間限定の書き置きの御朱印授与(500円)もある。同天満宮は「今年は例年より2週間ほど早く、今がピーク。早めに見に来てもらえたら」とする。

 同天満宮TEL079.447.0645

     ◇ ### ■加古川・円照寺では樹齢50年のしだれ梅満開

 円照寺は、北に約100メートルに位置する旧境内にしだれ梅が植わる。「藤牡丹(ぼたん)」という品種で、高さ約4メートル、幅約4メートル。鮮やかなピンク色の花を咲かせた枝が大きく横に広がる。

 約30年前に檀家(だんか)が寄贈した。同寺の上月義宗住職(77)が枝切りなどを行い、世話を続けている。5、6年ほど前、しだれ梅を見に訪れた人から、木に付く虫の対策法を聞き、実践するようになってから、ひときわ立派な枝ぶりとなったという。

 上月住職によると今年は暖冬の影響で、例年より早くほころび始め、1週間ほど前から一気に咲き出した。「例年通りの素晴らしい仕上がり。梅の香りと鮮やかなピンク色、しだれる枝の見事さから春を感じてほしい」と上月住職は話す。3月初めごろまで楽しめるという。

 同寺TEL079.452.2067

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