『Destiny』高畑淳子が石原さとみの上司役で12年ぶり共演 「円熟して素敵な女優になった」

石原さとみが主演を務める4月期のテレビ朝日系火曜ドラマ『Destiny』に、高畑淳子と曽田陵介が出演することが決定した。

石原にとって3年ぶりの連続ドラマ復帰作で、亀梨和也と初共演する本作は、ドラマ『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)シリーズ、映画『涙そうそう』(2006年)などを手がけた吉田紀子が、脚本家人生初となる“検事”の世界を舞台に紡ぐ完全オリジナルサスペンスラブストーリー。安藤政信、宮澤エマ、田中みな実、矢本悠馬、仲村トオル、佐々木蔵之介らが共演に名を連ねた。

石原演じる主人公の検事・西村奏が、亀梨演じる大学時代の恋人・野木真樹と12年ぶりに再会。それを機に、封印してきた青春時代の“ある事件”の扉が開き、2人は20年に及ぶ運命の波に翻弄されていくことになる。

高畑が演じるのは、「横浜地方検察庁」中央支部の支部長・大畑節子。舞台『組曲虐殺』(2009年、2012年)以来、主演の石原と12年ぶりに共演することになった高畑は、「当時、さとみちゃんは初舞台だったんですが、今回久しぶりにお会いしたら、とても円熟して、しっかりした素敵な女優さんになられたなぁと思いました」と再会に大喜び。そんな高畑が、本作では石原演じる奏の上司を演じる。

大畑は、検察庁で女性キャリア活躍の道を切り開いてきた草分け的存在で、個人的な感情に揺さぶられることなく、誰に対しても歯に衣着せぬ言動を貫く“検察庁の鉄の女”。担当する事件に苦戦する奏に対しても、厳しく、その成長見守っていく。高畑は、「私が演じる大畑は、怒った時にわざと小さな声で話すなど、時々面白いリアクションをするんです。『あーん』というあいづちや、話しながら突然『はあーん』と笑うとか(笑)。典型的な上司にならないように演じていきたいと思います」と意気込みを語った。

曽田が演じるのは、「横浜地方検察庁」中央支部の事務官・加地卓也。検事である奏の職場でのパートナーとなる加地だが、仕事熱心な上司に振り回され、休日返上の日々を送る。「代休をください」と主張し続けるものの、なかなか実現もできない加地について、曽田は「僕の役があまり仕事をしたくないという感じのグダグダな後輩で(笑)、石原さんはそれを正してくれるいい先輩です」と語り、実は「(奏に関わる)秘密を抱えたある意味キーパーソンでもある」と明かす。

さらに、曽田は「奏と真樹がどうなっていくのか、先が気になる展開の連続なんですが、このドラマ……考察しても絶対当たらないだろうな(笑)。最後の最後までどうなるのかわからない。わからないからこそ探りたくなるような作品です」と見どころを語った。

あわせて、登場人物の相関図も公開。奏と真樹を取り巻くメインキャラクターの関係性が記されている。

コメント

高畑淳子(大畑節子役)

今回お話をいただいて、読ませていただいた台本がとても面白かったんです。そして私は、佐々木蔵之介さんが大好きなもので(笑)、ぜひやりたいなと思いました。仲村トオルさんも素敵だし、私の好きな役者さんばかりが出演なさるので、本当にうれしいです。さとみちゃんとは10年以上前になるんですが、舞台でご一緒させていただいたことがあります。さとみちゃんはそれが初舞台だったんですが、ご一緒するのはそれ以来ですね。いつもテレビで拝見していたので、そんなに久しぶりという感じはしないんですが、とても円熟して、しっかりした素敵な女優さんになられたなぁと思いました。
私が演じる大畑は、怒った時にわざと小さな声で話すとか、時々面白いリアクションをするんです。「あーん」というあいづちや、話しながら突然「はあーん」って笑うとか(笑)。とにかく典型的な上司にならないように演じていきたいと思います。でも、検事役はとにかく言葉が難しい!「“勾留執行停止”の取り消しを申請して」など、日々悪戦苦闘しながらやっています(笑)。
このドラマの見どころは、過去から現在に至るまで、長い時間が流れていく中で一体何があったんだろうという謎解きだと思います。「正義を貫く」「真実を伝える。真実を暴き出すことが一番大事だ」と言っていた奏のお父さんは、亡くなるまで検事だったので、私が近くにいたわけで。実はその時に何があったのかを知っているんじゃないかと思ったりもして、個人的にも非常に真相が気になります。
私は大学時代の奏たちが「みんなずっと友達だよ」と言うシーンが、たまらなく好きなんです。その後、それぞれ社会に出て、思うようにいかない人もいれば、意志を強くもって進んでいる人もいるし、何年か経って思い描いていたのとは違う生活を送っている人もいる。そんな“甘酸っぱい時代”と、経験値をもって生きていかなきゃいけない“今”との対比も楽しみどころだと思います。そういう部分を味わっていただきつつ、皆さんにも昔を思い出して懐かしい気持ちになっていただけたらうれしいです。

曽田陵介(加地卓也役)

お話をいただいたとき、“検事モノ”という初めてのジャンルだったので、ワクワクしました。石原さんとは初めてご一緒させていただくので、すごく緊張していたんですが、実際にお会いすると、とても優しくて頼りがいのある先輩でした。僕は事務官の役なので、検察内のシーンが多いんです。僕の役があまり仕事をしたくないという感じのグダグダな後輩ということもあり、本当に職場の上司として接してくださるのでとても頼もしい存在です。
亀梨さんと直接お話するシーンはないんですが、空き時間などで緊張している僕に優しく気さくに話しかけてくださり、すごく嬉しかったです。僕は視聴者の皆さんにも、えらくグダグダな後輩に見えると思うんですけど、実はある秘密を抱えている……ある意味キーパーソンでもあります。そこもぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです!
そして、奏と真樹のやり取りがすごく面白いですね。2人がどうなっていくのか、先が気になる展開の連続なので、きっと楽しんでいただけると思います。でも、このドラマ……考察しても絶対当たらないだろうな(笑)。最後の最後までどうなるのかわからない。わからないからこそ探りたくなる、そんな作品になっていますので、ぜひ楽しみにしていてください!

(文=リアルサウンド編集部)

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