バークシャー株が2%強下落、傘下の電力会社提訴の恐れで

Niket Nishant

[26日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの株価が26日のニューヨーク市場で2%余り下落した。

傘下の電力企業パシフィコープに対して米政府が訴訟を起こすと警告したことが投資家の不安を誘った。

パシフィコープが2020年のオレゴン州とカリフォルニア州北部の森林火災に関連したコスト3億5600万ドルを適切にカバーしていなかったとされる問題で、訴訟リスクに直面している、とバークシャーは明らかにしている。

バークシャーは24日、パシフィコープの親会社となっているバークシャー・ハサウェイ・エナジー(BHE)が重圧にさらされているとも指摘していた。

バフェット氏は毎年したためている投資家への書簡で「BHEの森林火災関連損失が最終的にどれぐらいの規模になるかが判明し、そして脆弱な西部の州における将来の望ましい投資を理性的に判断できるようになるのは、多くの年月がかかるだろう」と述べた。

またバフェット氏はこの書簡で、魅力的な投資機会がそう多くないことを理由に挙げて、バークシャーの先行きの株価に対する期待感を後退させている。

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