よしもとが福島県川俣町舞台に短編映画「不変のアンスリウム」 3月3日にBSで放映、ネット配信も

川俣町が舞台の短編映画「不変のアンスリウム」のポスター

 よしもとクリエイティブアカデミーは、福島県川俣町が舞台の短編映画「不変のアンスリウム」を制作した。笑いあり、涙ありのハートフルコメディーを通し、本県の魅力を伝える。

 主人公は東京都の映像制作会社に就職した川俣町出身の女性(俳優川崎珠莉さん)。実家はアンスリウムなどを栽培する農園を営んでいる。県内で番組を収録するため、5年ぶりに地元へ戻り、疎遠だった兄(芸人好井まさおさん)と再会する様子を描く。

 3月3日午前0時30分からBS放送「BSよしもと」で放映する。インターネットでも配信する。4月の第16回沖縄国際映画祭に出品する。経産省の「福島12市町村学生アート制作プロジェクト」の一環。昨年12月に川俣町の観光農園スマイルファーム、川内村のかわうちワイナリー、玉川村の福島空港で撮影した。

 芸人「キャプテン★ザコ」として活動する監督の笹森智博さんらは26日、福島民報社を訪れ、作品をPRした。笹森さんは「県外の人に福島の隠れた魅力を知ってもらえると思う。緑がきれいな夏にも撮影してみたい」と意欲を見せた。

 架空の芸人として出演している福島県住みます芸人「ぺんぎんナッツ」の、いなのこうすけさんは「県民の人柄の温かさも感じられる映画だ」と話した。カメラ操作など撮影に携わったアカデミーの学生小野蒼さん(大学3年)、二見悠芽さん(高校2年)が一緒に訪れた。

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