【俺の楽器・私の愛機】1554「ヘッドシェイプ改造したファンフレットギター」

【OrmsbyのTX Carbon 6 string】(東京都 エンドウ.さん 非公表歳)

更なるヘヴィサウンドの為にローB弦が必要になりましたが、7弦ギターはネック幅が広くて弾きづらい。それならば6弦ギターに7弦用の弦セットの2~7弦を張れば良いと思い至りました。しかし通常のスケールサイズのギターですとローB弦のピッチがやや不安定に感じます。そこで低音弦側のスケールサイズが長い、マルチスケールのファンフレットギターが欲しくなりました。

色々探しましたが、ファンフレットギターのブームは沈静化したのか、どうも選択肢が多くありません。6弦仕様で、27.5インチ以上のロングスケールのファンフレットギターはただでさえ少ないのですが、ようやく条件に合うものを見つけたと思えばどれもヘッドレスであったり、無理やり奇抜に作ったかのようなデザインのギターばかり。このコーナーで多く見るような伝統的で正統派なデザインのものは非常に少ないことを知りました。

そこで、どうにか見つけたギリギリ許せるデザインのオーストラリアのブランドのファンフレットギターを輸入し、それを改造することにしました。

謎に尖がっていて無駄に流線形だったヘッドの両サイドをカットしてメイプル材を貼り、左右対称の3対3ペグ配置のフライングV風ヘッドにしました。またモダンさを増大させていたピックガードをレトロな黄色べっ甲の材に変え、形状も新たにデザインし直してみました。

随分とオーセンティックな見た目に生まれ変わって良かったです。レギュラーチューニングよりも3音半下げ6弦ギターで気持ちよくザクザクできます。

◆ ◆ ◆

これはすごい。そもそもファンフレットという設計とサウンド特性自体がモダンなのだから、自ずとデザインもモダンなものに寄せられがちだと思われますが、確かに醸し出す雰囲気はオーセンティックなものがいいというニーズもありますよね。ないなら自分で手を加えるというエンドウ.さんのDIYスピリッツが突き抜けすぎた。完全に作り変えとる。しかも俄然カッコよくて震える。7弦ギターのうちの6本を使った6弦ギター…7分の6弦ギターとでも言うのでしょうか。いや、3音半下げということですからかなりイレギュラーですね。高域はDまで出せる29フレットの存在感がエグいっす。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

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