栃木県議会質問2日目 LRT開業半年で福田知事「沿線人口の増加など目に見えた効果現れてきている」

 栃木県議会通常会議は26日、質疑・質問の2日目を迎え、福田富一知事は開業から半年を迎えたLRTライトラインについて「沿線人口の増加など効果が出ている」と評価しました。

 質問に立ったのは、とちぎ自民党議員会の中島宏議員、栃木の会の横松盛人議員、夢と希望あふれる栃木を創る会のあべひろみ議員、とちぎ自民党議員会の沼田邦彦議員の4人です。

 開業半年を迎えたLRTライトラインについて福田知事は評価したうえで、西側への延伸については引き続き「技術的に支援していく」と述べました。

 その他、国体のレガシーとして去年8月に設立されたスポーツコミッションについて、これまでに全国レベルの大会が8大会開かれたほか、大学の合宿が40件行われおよそ2930人が宿泊したことが報告されました。

 また県では新年度、「武道」をテーマにしたツアーを展開しますが、県内には平将門の乱を収めた藤原秀郷ゆかりの佐野市や「扇の的」で知られる那須与一の伝承館、戦後剣道復活の地である日光東照宮の武徳殿などがある他、とちぎ国体でも剣道は4部門すべてで優勝、さらに中学生の部活動加入状況が剣道と弓道は全国トップレベルだという背景も生かして、取り組む考えが示されました。

 一方、このところ教員や県職員の採用試験の倍率が下がっていることについて、どう人材を確保するか質問が出ました。教員の採用では、より人物重視とするため新年度から集団討論を廃止し個人面接を実施するほか、免許があるのに教職についていない人を対象に説明会を実施して正規教員、臨時教員の確保を目指します。

 その他、県が力を入れる子育て支援、特に男性の家事参加について、福田知事は自身も取り組んでいると述べました。質疑では孫が生まれた時や病気の時に有給休暇を取ることができる制度に関する提案もあり、県ではまず新年度、男性職員の育休取得100%を目指していく考えです。

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