ライトラインの開業から半年「累計227万人が利用」 宇都宮市長「東側の経験生かし西側延伸も」

 LRT・ライトラインが26日で開業から半年を迎えました。この半年の利用者数は想定の1.2倍となるおよそ227万人にのぼります。

 1月26日から2月25日までの開業6カ月目の利用者数は5カ月目に比べて3万人ほど多いおよそ37万人です。平日は多い時で一日およそ1万5千人、土日祝日には当初予測の2倍を上回るおよそ1万3千人の利用がありました。

 ライトラインの利用者数について宇都宮市の佐藤栄一市長は、2月の定例会見で「予想以上に利用者の方が増えています。公共交通機関として定着した要因というのは、気軽に乗れる、静かで揺れが少ない、快適である、そして目的地が明確に分かっている。LRT本来の特徴がいかんなく発揮をされて、市民の皆様方にもだんだんと理解していただき、信頼にもつながっているんではないかなと思っております」と話しています。

 市民からの理解と信頼を得たライトライン。2月の大雪では鉄道各社が運休を発表する中、通常運行を続けていました。

 宇都宮ライトレール経営企画部の今井宏行部長は「雪降った当日と翌日、安定運行、定時運行を確保できたのは一つ実績としてPRできたと思う。公共交通を担う責務として一定の役割を果たせた」と述べています。

 また、4月には宇都宮駅東口から芳賀高根沢工業団地まで48分だった運行時間を44分にまで短縮するダイヤ改正が行われます。

 朝の時間帯には42分まで短縮できる快速も運行予定で、さらに快適で乗りやすいライトラインが期待されます。

 そして、2030年代前半を目標に進められているライトラインの西側延伸について佐藤市長は「まちづくりの効果が駅東側でこれだけ大きいものとを思ってもいませんでしたので、さらに西側についても東の経験を生かして、さらなる想定以上の効果ができるような、まちづくりと連動したLRTの整備、西側の延伸、これを進めてまいりたいと思います」と話します。

 宇都宮ライトレール経営企画部の今井部長は「検討のテーブルには運行者側として入れていただいて市町と一緒に前向きに考えていくべき課題、大通りだとクリテリウムのレースとか宮まつりとかライトレールがどのように共存できるか私も興味深く想像しています」と話しています。

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