ショッピングセンター/1月既存店売上5.1%増、飲食が売上けん引

日本ショッピングセンター協会が2月26日に発表した1月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの売上高は前年同月比5.1%増だった。

全国的に暖冬となったことで、冬物衣料の動きが鈍かったSCが多かった。初売りやセールで一時的に盛り上がりをみせたものの、月を通してその勢いが持続しなかったという。一方、飲食業種が新年会などのグループ利用で売上をけん引し、前年超えとなった。

2019年比は総合で4.2%減。

立地別にみると、中心地域は総合で7.9%増、周辺地域は3.9%増となった。なかでも中心地域の大都市では、インバウンド客や年始のセールでにぎわいをみせたSCが多く、好調だった。

業種別にみると、「ファッション」は暖冬によりアウターなどの冬物重衣料や防寒アイテムの動きが鈍化。「食料品」は食物販の福袋人気の高まりや帰省の土産需要で好調だった。「医薬・化粧品」はインバウンド需要や初売り施策を行った店舗で伸長。「飲食」は新年会や家族連れなどのグループ利用、国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館などで売上を伸ばしている。

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