沖縄県議会の自民会派、うるま市の陸自訓練場計画の白紙撤回を求める 2月定例会で表明「合意形成は難しい」

 沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡地への陸上自衛隊訓練場の新設計画を巡り、県議会野党会派「沖縄・自民」の島袋大会派長は27日、会派として計画の白紙撤回を求める考えを示した。地元住民から計画断念を求める声が上がっていて、現状では「合意形成を得ることが難しいと言わざるない」と説明した。

 同会派が同計画の白紙撤回を求めるのは初めて。県議会2月定例会一般質問の冒頭、見解を表明した。

 島袋氏は、防衛力を抜本的に強化する国の基本方針には容認の立場だとした上で、白紙撤回を「一刻も早く要請行動する」と述べた。

 自民党会派は17日、木原稔防衛相と面談し、地域住民の理解を得ることが第一だとし、丁寧な説明や検討で住民の不安を払拭(ふっしょく)するよう要請していた。

 玉城デニー知事が白紙撤回を求めたのに対し、木原氏は「白紙にする考えはない」との見解を示していた。

沖縄県議会2月定例会の一般質問で、うるま市石川のゴルフ場跡地への陸上自衛隊訓練場の新設計画の白紙撤回を政府に求める考えを表明する自民党県連幹事長の島袋大県議=27日午前、県議会

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